ここ最近急増している重大な案件。
めちゃくちゃ多い依頼なので記しておきます。
肩痛い、首痛い、背中痛い、腰痛い、眠れない。
原因は長時間の座り仕事。
この図は人間が日常生活で椎間板(背骨周辺)にのしかかる圧力の大きさを表しています。
立っているときを100としています。
注目すべきは物を持ち上げているときの220!
座っているときの前傾姿勢185!
座っているのに荷物持ち上げてるときと同じくらいの負担
座っているときの前傾姿勢!!!
背骨にとって最悪の座り方です。
この研究は1976年にスウェーデン出身の整形外科医アルフ・ナッケムソンさんが発表しまして、
テクノロジーの発展と共に姿勢が人間の健康を害する恐れがあるぞ!と警笛を鳴らしていました。
背骨に関する伝説的なナッケムソン論文として、
40年近く経った今でも参考文献として擦りまくられています。
40年以上前に発表されている整形外科界の常識。
わかってはいたけど、
テクノロジーの発展するスピードが高速すぎました。
人体が全く追いついていないです。
肩痛い、首痛い、背中痛い、腰痛い、眠れない。
ダメな病院だとロキソニンを出されて終わりです。
良い病院は「全身の筋肉を動かすしか方法がない」と言ってくれます。
そして、私たちトレーナーのところに駆け込み寺のように飛び込んできます。
症状のレベルにもよりますが、脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアの診断を受けている場合は処方できる運動が限られるので注意が必要です。
皆さんが座っているときに前傾姿勢になると、
体幹や腰の筋肉など背骨を支えている筋肉が活動を停止します。
気分的には体が楽に感じます。
しかし、
その姿勢を維持するのに誰かが代償を担っています。
あなたの背骨です。
筋肉じゃなくて骨です
そして、その代償は時間の経過とともに腰や肩へ、
最終的に背骨が変形していきます。
多くの人がまだこの時点では気づいていないです。
これこそが問題です。
・携帯電話を見ているとき。
・パソコンの画面を見て仕事しているとき。
・家でテレビをみているとき。
座っている姿勢を意識的にチェックしましょう。
◎姿勢をまっすぐに、腰はわずかに反っている。
◎足を組んではいけない。
◎肩甲骨は後ろに引っ張るが、肩はリラックスする。
◎首はまっすぐで耳は肩の真上にきます。
この姿勢を維持していると背中の筋肉が疲れ始めて
私たち全員が背中を丸めたくなります。
だからこそ、
30分ごとに立ち上がって休憩したり、
動き回ったり、ストレッチしたりすることが重要なのです。
【おまけ】
内田洋行さんのHPにオフィスチェアの座り方がありました。
【参考文献】
①Back and Disc Pressure in Different Positions Chart - Ergonomic Trends
②Nachemson Alf L.: The lumbar spine an orthopaedic challenge. Spine 1: 59-71,1976.