その夜、義母が義父に柿の木の話をしたらしい。
、、、、が、
義父の答えは、
「切らない」
と。
義父の言い分はこう、
うちの柿の木は渋柿だから、よっぽど食べる物がない限りは熊は食べない。
道路沿いには、果樹畑がたくさんあって、そこには収穫されてないリンゴがたくさんある。
なんなら、うちの隣にもたくさんリンゴ畑がある。
熊が狙うのは、渋柿よりリンゴだろ。
うちが1本切ったからって、何も変わらない。
、、、と。
確かに、義父の言い分も理解出来る。
近所には、誰も収穫しないリンゴが実をつけたままの畑がたくさんあります。
さらに、商売にしている農家さんも、収穫したリンゴを畑のわきに置いておいたりするそうで、それが一度でも熊に見つかれば何度でも来るらしく、全てを保管しておける倉庫がある農家さんはいいけれど、皆が皆立派な倉庫を持っている訳じゃないから、どうすればいいだろうと頭を抱えてるそうです。
まぁ、うちはまた何か言われたら、
「すみません、義父が切りたくないって言ってるもんですから〜」
で通すけれど。
確かに、私が熊ならばわざわざ渋柿食べなくてもすぐ横に美味しそうなリンゴがあれば、そっち食べるよな。
だからといって、果樹を全部切るなんて現実的じゃないし。
本当に、難しい。
うまく共存していければいいのに。
子供を連れて、親子で歩く熊の姿を見ると、なんとも言えない気持ちになるし。
熊側からしてみれば、何も悪いことはしていない。
お腹が空くから、生きていく為にたべてるだけ。
でも、人間からしてみれば凄く困る。
とても、困る。
リンゴの収穫が終われば、しばらく畑をには果物がならないから、熊も来なくなるかなぁ、、、。
どうか、これ以上人的被害が出ませんように。
山から降りてこないでください、、、。
