先日の静岡新聞でも掲載されておりましたが、2025年の人口移動報告から2年連続で静岡県が転出超過全国ワーストワンでした。
静岡県の人口減少は特に若い女性の県外流出は、県内でも非常に深刻な課題として捉えられています。
総務省の統計などでも、静岡県はここ数年、日本人の転出超過数が全国でワースト1位、またはトップクラスとなる傾向が続いており、その中心が「進学・就職期にある若い女性」です。
なぜこれほどまでに若い女性が流出してしまうのか、主な理由は大きく分けて以下の4つの構造的な要因に整理できます。
1. 産業構造のミスマッチ(「ものづくり県」のジレンマ)
これが最大の理由とされています。静岡県は製造業(自動車、機械、楽器など)が非常に強い「ものづくり県」です。
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男性向けの職場が多い: 製造現場や技術職の求人は豊富ですが、これらは統計的に男性が就く割合が高い職種です。
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事務・クリエイティブ職の不足: 一方で、若い女性が希望することの多い**「事務」「企画・マーケティング」「IT・Web」「デザイン」**といったホワイトカラーやクリエイティブな職種は、東京に比べて圧倒的に少なく、選択肢が限られています。
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賃金格差: 製造業の現場職に比べ、県内の事務職などは賃金水準が低い傾向にあり、より高い給与とキャリアを求めて東京へ出るケースが多くなります。
2. 進学による「片道切符」化
高校卒業時に多くの若者が県外へ出ますが、そのまま戻ってこないパターンです。
3. 職場のジェンダーギャップと保守的な企業風土
「働きやすさ」と「キャリアの天井」の問題です。
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キャリアモデルの不在: 県内企業(特に中小企業)では、まだ「男性中心」の文化が根強いところも多く、女性管理職やロールモデルが少ないため、**「この会社で長く働き、キャリアアップしていく自分の姿」**が想像しにくいという声があります。
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見えない男女格差: 統計データ上でも、静岡県は男女の賃金格差が大きい地域の一つに数えられることがあります。お茶汲みや雑用などの「伝統的な性別役割分業」が残っている職場への忌避感も、若い世代には強い要因です。
4. 東京へのアクセスの良さ(ストロー現象)
皮肉なことに、静岡の「便利さ」があだとなっています。
一言で言えば、**「女性が『自分らしく働き、暮らせる』と魅力を感じる受け皿(仕事・環境)が、東京に比べて圧倒的に足りていない」**というのが現状です。若い女性が働ける職場が少ないのでしょうね。
県や各自治体もこの危機感を強く持っており、テレワーク移住の推進や、女性起業家の支援、スタートアップ誘致などに力を入れ始めていますが、長年の構造を変えるには時間がかかっているのが実情のようです。
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