邪霊戦は愈々,遂に,不良星の悪の帝王や地獄界の支配者が次々に登場するようになる.如何にも手強そうな大層な名前を有している邪神・邪霊であるが,神々様の支援を受けた宇宙学徒の前では腑抜けの弱小霊体に戻ってしまう.或いは,敢え無く抹殺となる.では,続きを次に記す.

   戦況報告
       縁 信
 (1989年)2月19日現在第2期戦酣(たけなわ)であるが,2月8日にオリオンのエンペラーと称する最高実力者を捕らえ,その上度重なる火の洗礼を与えて大量捕縛した事により,彼等の統制はとれなくなった.が,彼等の功名心は強く,宇宙から限りなく入って来る.そして,夫々の集団単位で吾々に挑戦して来る.現在,地上も地下も火の海になっているが,その火の中を潜って来るほどの強者揃いである.
  戦況秘話の公表
 彼等は吾々の存在を見えるが,吾々肉体を持った者は彼等の存在は見えない.何時の間にか館や体内に這入り込まれていても吾々は判らない.吾々が気付くのは病気症状,急激性倦怠疲労感,不調和,矛盾,地獄霊の不審な出現,広場の被害など,実害を受けてから初めて気が付く.これが吾々肉体を持った者の弱みである.
 ところが彼等にも大きな欠点がある.その欠点は彼等の「功名心」である.彼等は御神業を潰す為に実に巧妙な手段で攻めて来る.例えば,御神業のスタッフの誰かを病気症状にさせる.もし,そのまま死に追いやったとすれば,それこそ彼等の世界では大変な手柄を樹てた事になり,手下を何百万も或いは何億も抱える隊長になれる.だから,その病気症状を起こした場所やその近くに喰い付いていて離れない.離れたら別の集団に手柄を横取りされかねないからであるが,離れないから吾々に捕まる訳である.


 成程,オリオン座といえば夜空に輝く星座の中で最も見付け易い位置にある星座で,日本人には慣れ親しんだものである.そのオリオンが不良星の元締めのような存在であるとは実に驚きである.その統率者「自称エンペラー」をとっ捕まえたとは如何にも頼もしい.流石,取次の器械であり,縁信氏である.
 そして,邪霊の「功名心」というのがどうも弱点のようである.三次元の現在の裏社会のメンバーにもこの功名心が旺盛な連中が大勢存在しているに違いない.真面な警察その他がこの連中を捕縛する際の手法として,このことは大変重要なことであり参考となろう.


   地球地獄界の支配者
 彼等邪神・邪霊達の世界は力関係によって完全なる支配・被支配 に基づいて組成されている.地球地獄界の支配関係は過去何十年間かルシファー(改心)が最高支配者として君臨して来たが,そのうち3人組(11月改心)が勢力を伸ばし,ルシファーと地獄界を半々に分けて支配するようになった.オリオンのエンペラー(抹殺)は昨年の激戦中にもう地球に来ていたが,ルシファーや三人組が降伏するのを見届けて置き,地球支配を企んでいた.が,気付かれて抹殺された.近頃は全く別の勢力が地球支配を狙って来ている.実は昨夜,黒魔術の背後を捕らえたところ,この地球は「第4のわしらの星にするのだ」と.


 上記で述べた「自称エンペラー」は抹殺になったようである.実に呆気ない.取次の器械に掛かれば仮令邪神であろうとも軽々と処分されるのである.ルシファーとは如何にも地獄の帝王のような呼び名である.ルシファーが変化してロックフェラーになったのだろうか.アメリカ合衆国を長年支配し続けていたロックフェラー一味の背後は確実にこの邪神ルシファーであったに違いない.


    編集後記
 当欄も何時の間にか戦況報告の場になったが,3月8日現在の情況は次の通りである.
 順を追って述べれば,昨年(昭和63年)11月に地球地獄の邪神・邪霊達の世界の半分を夫々が支配していたルシファーと三人組を捕らえて改心させたが,その後,オリオンの支配者エンペラーを2月8日に捕らえて抹殺になった.この3人組はオリオン(リゲル他星)も半分を夫々が支配していると言っていた.このエンペラーは3人組とは別の支配者である.
 こうして地球とオリオンの支配者が居なくなったので,今度はアルデバラン星という不良惑星から「暗黒の大魔王ベントリーガー」と称する大物がオリオン(黄・赤・青)と地球の侵略作戦を展開して来た.この手下は火炎の中を歩く程の猛者揃いであった.この告白から察して,オリオン黄色の国の元帥*1がアルデバラン星に幽閉されていると考えられたので,アルデバラン星に攻撃を加えながら元帥とその配下を救出した.これが2月24日である.そして,田原先生を招き元帥と再会して頂いた.翌25日再びアルデバラン星を攻撃しながら執拗にベントリーガを追跡した.そして,翌26日に到頭ベントリーガーを捕らえ,2~3時間かけて漸く改心させて鏡の横で休息をとらせて置いた.ところが,翌27日,御神業をやっていない時間帯にベントリーガーは元帥を突き飛ばして逃げてしまった.同日夜の御神業で再びベントリーガーを追跡して捕らえたが,到頭抹殺されてしまった.
 こうして,これらの不良星では支配者が居なくなったので,各集団単位で支配関係の抗争が始まり大荒れとなった.この機を逸してなるものかと吾々は連日大策を演じて攻撃を加えながら,神に改心を誓う者達の救出作成を展開した....


*1 リゲル星出身の元帥のことで,神霊星界通信記録に出てくる田原澄女史が捕らえた当時の大物である.田原先生の指導により抹殺を免れ,改心して地球天位転換の為に尽力する旨を誓った者である.

 この報告は実にすさまじいと思う.邪神を御神業の場で長時間かけて根気よく説得して改心させるとは本当に愛あるご奉仕だ.だが,結局この大魔王は性根が邪なので裏切りと脱出を試みて呆気なく抹殺となった.オリオン座の黄色・赤色・青色とは恒星のリゲル,ベテルギウスその他の星のことを指す.地球地上文明の天体物理学では恒星の場合,太陽を含めどの天体も表面温度が数千度であり,とても人類が住める状態ではないとされている.だが,現実は異なる.どの星にも生命体が存在しているのである.御神示には仮令衛星であろうとも,少なくとも植物が生育できる環境となっているという説明があった.
 また,新たな不良星「アルデバラン」が登場して来た.アルデバランとは「おうし座のα星のことで,全天で最も明るい1等星の一つ」であり,次のように恒星である.

 


この星が不良星であったなんて俄かには信じ難い.しかし,縁信氏の戦況報告には基本的に嘘はない筈である.ベントリーガーなる大魔王の存在もまた如何にも不良星を代表するような呼び名である.そのベントリーガーが抹殺されるシーンについては何れ詳しく記すこととする.
 今回の戦況報告は将に宇宙戦争真っ只中という雰囲気であった.この様子をリアルタイムで実況放送してくれるアナウンサーやら,映画での再現などがあれば相当面白い筈である.ただ,当時の宇宙学徒の方々からすると,地球の流星化を阻止する為の生きるか死ぬかの戦いであった訳であるから,エンタメにするのもどうかと....

文献
1) 城戸縁信:器械・取次の神・守護神様,宇宙の理,ザ・コスモロジー,No.195,p.8, 60, 101,(1989年4月).
2) 高木 国男 編著:神霊星界通信記録-宇宙創造神取次の器械田原澄女史による-第1巻,宇宙学教室叢書第5号,(1972).