メジャー(大多数)とかマイナー(極少数)とか言うことがある.現在の地球文明は宇宙文明の常識に照らし合わせると,メジャーか?マイナーか?私はこれまで幾つかの外宇宙情報を知ってみた上で判断する限り,どうやらかなりマイナーである.地球のような劣った文明を持つ惑星はこの宇宙では極少数のような気がするのである.だからこそ,他の惑星に住む優良宇宙人との交流もなく,この宇宙で孤立して生存しているのである.ここに気付かない限り,地球人類はいつまで経ってもこの悪しき低級文化のままで進展進化は出来ない筈だ.私がこういうことを職場や近所など周りの人々に言うと,「この人は頭がおかしくなったのじゃないか?」と訝しがられる.まあ,現状はそれもよい.そのうち皆分かるさ.
 扨て,今回の御神示はその宇宙文明の常識的な観点から地球文化を眺めてみた時の率直な見解である.如何に我々地球人類が低級であるかを如実に語ってくれている.では,記す.

  御神示No.44 「宇宙間の適者の理」 取次の神より

 爾の広大無辺なる宇宙間に於ける諸活動は全て生命進化の為のものにして,其の諸活動の根源は一なる大神様の御経綸下に有り.
 宇宙間にて高級なる生命を育てんが為には,其の生命達を様々なる試練を以て鍛えねばならぬなり.宇宙間に於ける不良星界は正に此の生命達の試練の場なり,幾多の試練を受け尚その試練に勝ちたる者宇宙間の適者なり.試練に負けたる者宇宙間の不適者なり.
 然れど汝等地球人類が地球地上に於ける生存競争にて適者と申す概念と,此の取次の神が申す宇宙間の適者と申す概念とは凡そ正反対の道理を申すなり.
 即ち地球人類が適者と申し在るは,己耳を有利に導き他を蹴落とし弱者を蹂躙する等,醜悪なる生存競争に勝ち残りし者を適者と申すなり.併し神が申す宇宙間の適者とは然に非ずして,他を利し他を生かし他の為に尽くす者を申すなり.
 汝等考えても見よ.其の社会の者一人一人が互いに身構え,互いに奪い合い蹴落とし合い憎しみ合う社会と,逆に一人一人が互いに他の為に尽くし弱者を扶け,互いに他の幸福を喜び合う社会と何れの社会が高級なるかを.亦何れの社会に住む人間が高級なるかを.此の事は生命の共存原理を語らんと為すものが先ず考慮為すべき根幹の理なり.此の根幹の理を弁える者の魂高級にして,是を弁える能力無き者の魂低級なり.亦,他の幸福を喜び合う社会など単なる理想にして現実的には構築不可能なりと思う者の魂も低級なり.是くなる低級なる魂の者達多きが故に地球社会は混乱多く不良社会と申すなり.(続く)


<解説> (Shinmoedake2011による)
・果てしなく広大な宇宙における諸活動は全て生命進化の為のものであって,その諸活動の根源は宇宙創造の大神様の統治下に有る.
・この宇宙で高級な生命を育てる為には,その生命達を様々な試練で以て鍛えねばならない.
・宇宙における不良星界は正にこの生命達の試練の場である.
・数多くの試練を受けて,なお,その試練に打ち勝った者は宇宙の適者である.
・一方,試練に負けた者は宇宙の不適者である.
・しかし,お前等(我々)地球人類が地球地上における生存競争で適者と言っている概念と,この取次の神が述べている宇宙の適者という概念とは全くの正反対の道理を表している.
・即ち,地球人類が適者と言っているのは,自分だけを有利に導き,他の人々を蹴落として弱者を蹂躙する等,醜悪な生存競争に勝ち残った者を適者と言っているのである.
・これに対して,神が述べる宇宙の適者とはそうではなくて,他の人々を利し,他の人々を生かし他の人々の為に尽くす者を適者というのである.
・お前等(我々)は考えて見よ.
・その社会の者が一人一人互いに身構えて,互いに奪い合い蹴落とし合い憎しみ合う社会と,逆に,一人一人が互いに他の為に尽くし弱者を扶け,互いに他の幸福を喜び合う社会と,何れの社会が高級であるかを.
・また,何れの社会に住む人間が高級であるかを.
・この事は生命の共存原理を語ろうとする者が先ず考慮すべき根幹の理である.
・この根幹の理を弁える者の魂は高級であって,これを弁える能力の無い者の魂は極めて低級である.
・また,「他の幸福を喜び合う社会など単なる理想にして現実的には構築不可能であるに違いない.」と思う者の魂も低級である.
・このような低級な魂の者達が多い所為で地球社会は混乱が多く,不良社会となっているのである.

 確かに,我々が若い頃に経験した受験戦争は自分だけが良い大学に合格し,いい職に有り付く為のお勉強であった訳である.他の人々と相仲よく暮らすにはというふうな本質的な学びはその当時は一切無かった.高校ではほぼ全ての先生が只管知識を生徒に植え込もうと必死になっていた.お勉強が割と出来た私は情けないことに10代後半の大事な時期に何か大事な学びを経ていない.そういう人々が巷に溢れている.その所為で,いつまで経ってもこの社会は我欲旺盛なエリートの存在を残念ながら受け入れてしまい,しかもそういったお勉強だけができる偏った人間を霞が関の役人という名の権力の座に居座らせてしまっている.この社会が何かおかしいということに気付いてしまった人々は,今回の御神示を読んでみたら必ず納得するだろう.惑星地球が2024年現在でも確実に不良惑星であるということを.

引用=城戸 縁信:宇宙間の適者の理,宇宙の理,ザ・コスモロジー,No.161,(1986).