取次の神からのメッセージの受信者で,「宇宙の理」誌の編集者であられた故城戸縁信氏はその当時この御神示「優良星界人の暮し」の最初に「はじめに」として次の一文を載せている.
「最近21世紀の地球に就いて語るテレビ番組があり,著作などもあるらしいが,その殆どが科学技術を中心としたものであって,人間の精神性の昂揚の必要性を描写したものはない.そのアンバランスの中には多分に破壊性が含まれていることを知るべきである.人間社会がバランス良く進展するには,先ずその人類全体の精神性の向上が第一である.吾々地球人全体がこの『優良星界人の暮し』に学び,これを以て未来像となすべきである.」
城戸縁信氏が活躍して居られた昭和の時代には21世紀が明るい希望溢れる社会であると想像しておられた.ところが,2024年現在に至ってもこの有様である.我々はもう一度昭和の時代に伝えられたこの神からのメッセージを胸に刻み,精神性向上の為の努力を怠ってはならないのである.
では,前回の続きを次に記す.
御神示No.40 「優良星界人の暮し」 取次の神より -続き-
また一人として他を打ち負かそうとする者なく
勝ち負けを見て楽しまんとする者なし
故に如何なる競技も存在しなきなり
彼等は無限に人々を愛するが故に
吾先に出でんとする者一人も無く
如何なる競争も生じなきなり
大神様は
悉ゆる法則に忠実なる彼等を
天界より常住祝福為し給い
彼等の守護神はその天候を司り
酷寒も無く酷暑も無く
四季の変化はあれ恒に温暖なる気候を与えられん
彼等の想念常に正しきが故に
豪雨なく
雷電なく
雷雨なく
台風なく
竜巻なし
夜のうちに慈雨*1は大地に潤いを齎し
昼間は快適なる緑風*2が吹き撫で
野山は人々の目に新緑の息い*3を満喫させ
樹々に小鳥は愛の讃歌を唄い
芳樹*4は爛漫と咲き誇り
虫は緑叢に鳴き蝶は芳叢*5に舞う
緩やかなる丘に咲く美しき花々は果てしなく広がる
その星に棲む人類の想念波動高き故に
親星より送られる生命波動も高く
猛獣・毒蛇・毒虫の類は波長合わざりて
悉く*6棲息不可能なり
故に弱肉強食の有様何処にも無く
動物達は皆仲良く草を喰み*7大地自然と共に生くるなり
優良星界には陸地多く
所々に美しき湖水あり
その水魚藻を喰みて暮し
いと優游*8と水中を游泳*9せり
悉ゆる人々は生命の本質を知るが故に
彼等はその生育に伴いて
天与の配偶者を自ら判別為して結ばれん
此の暮しの諸々の喜びは
恒に艶福*10の幸せと俱*11にあり
また常に琴瑟*12相和せり
その肉体寿命は
地球年の千年にも及び
その悉く偕老同穴*13なり
優良星界人達は
己自身を知るが故に
必要以上のものを欲せざるなり
常に過不足なく物資は補給され
悉ゆる物質は
天与の物として大切に使用するが故に
不必要な物の生産は為さざるなり
故に実動時間は僅少なり
是,恒久に恵み有る所以なり
聖なる大地より得たる生産物は
生産地より加工地へ
加工地より消費地へ
流れの如く運搬されん
人々は無欲の心にて暮らすが故に
唯一人も奢侈*14に流れる者なく
互いに相手を尊重するが故に
唯一人も驕傲の心を起す者なく
互いに相手に信愛を以て尽すが故に
唯一人も不信の心を起す者なきなり
人々は唯,相互信頼の基盤の上に暮すが故に
通貨・紙幣の必要性なく
盗難の起る心配もなく
貴金属・宝石類偏重の気風なく
金融機関等無論存在しなきなり
人々は己耳*15を利することを慮わざるが故に
一切の営利事業なく
如何なる法人組織もなく
如何なる労働組合も存在しなきなり
彼等は一なる大神様に対して奉り
絶対の信を措くが故に
宗教等の必要性は何れもなきなり
恒に感謝の心は暮らしと共に有るが故に
また宜しからぬ願望を懐かざるが故に
神社・仏閣・礼拝堂等何処にも存在しなきなり
彼等は利他愛を以て生きるが故に
道徳・戒律など
自他を束縛する何ものもなきなり
優良界星に於ける教育は是すばらしきなり
なれど是その星に依りて様々なり
其の星,優良星となりて若き場合
学校教育に類似せるものあり
其の星,優良星となりて幾千年も経たれば
既に読書,記憶の必要性殆どなきなり
其の星,優良星となりて幾万年も経たれば
教育の如き余情すら発見出来ざるなり
優良星となりて若き星々の住民は
先ず宇宙の理を学ぶなり
次に宇宙科学を学ぶなり
優良星となりて幾千年の星々の住民は
先ず高度な宇宙の理を学び
次に実地にて多くを知るなり
優良星となりて幾万年の星々の住民は
先天的に宇宙の理を知るが故に
暮しと共に必要なるもの悉く理解するなり
彼等は常に精神感応*16に依りて為し
高度なる理性と俱に有る故なり
その理性の源泉は
一なる大叡智者に対する
絶対信頼の超越意識に基くなり
故に完全に発達の遂げたる楽園には
既に如何なる教育の必要性も無きなり
彼等優良星界人達は
その暮らしが学びなり
その暮らしが愉悦なり
その暮らしが楽園なり
その暮らしが愛の表現なり
その暮らしが友への奉仕なり
その暮らしが大神様への功績なり
その暮らしが科学する心なり
その暮らしが生命と共にあり
その暮らしが法則と共にあり
その暮らしが宇宙の理なり
彼等は「宇宙の理」と偕*17に在るが故に
己自身に対して強く生き
善悪を超越して正しく生き
笑貌を以て明るく生き
信頼と互譲の麗しき心なるが故に
我なく
競うことの愚かさを知るが故に
宜しからぬ欲心なく
人類皆一体なる真理を悟るが故に
皆仲良く相和して
森羅万象悉く
宇宙創造の大神様より発したる
大愛の波動の変化なるを悟るが故に
無限の感謝と共に暮すなり
昭和54年7月5日未明 神 示
*1 じう
*2 そよかぜ
*3 いこい
*4 ほうじゅ → 花の咲く木
*5 ほうそう → 花の芳しく咲いている草むら
*6 ことごとく
*7 はみ
*8 ゆうゆう
*9 ゆうえい
*10 えんぷく → 異性に愛される幸せ
*11 とも
*12 きんしつ → 夫婦が仲よく
*13 かいろうどうけつ → 夫婦の契りが固く死ぬ時も一緒
*14 しゃし → ぜいたく
*15 おのれのみ
*16 →テレパシー
*17 とも
私Shinmoedake2011による内容の解説は最早不要だろう.このメッセージは城戸縁信氏が最初に受信した昭和54年1月5日から丁度7か月後のものである.1979年といえば世情はまだ混沌としており,日本は戦後30年を経過したばかりで,戦争経験者が日本の権力中枢にあった訳である.そういった時代にこれほどまでの高度な内容のメッセージが伝えられたが,果たして大衆にどれほど受け入れられただろうか.この数年後には関英男先生が日本サイ科学会誌にもこの御神示を掲載し,全会員に何度も読むように強く勧められた.
扨て,我々現代に生きる地球人日本人はこの壮大なスケールで語られた「詩」をどう読むか.人夫々感性は違うけれども,大事なことは現実に身の回りで起こっている些末な事,即ち,金銭やらお勉強,スポーツ競争,紛争などに執着することが如何に愚かであるかを思い知るべきである.惑星地球が優良星界の仲間入りをする為には私も含めてまだまだ多くの欲深い人々が死滅しなければならない.今回の毒ワクチン騒動と大量死はこの大宇宙の調和とバランスを保つ為には必要不可欠な事であるのかもしれない.
引用
1) 城戸 縁信:「優良星界人の暮し」,宇宙の理,ザ・コスモロジー,No.107,(1981).