故城戸縁信氏はこの御神示「御講義を聴く者は救われる」の最初に「はじめに」として次の一文を載せている.
 「もし全ての地球人が皆一斉に『洗心』したとすれば,軈てこの地球上から戦争をはじめ悉ゆる闘争・競争が無くなり,国境や貨幣制度も廃止され,遠からず地上楽園となることは誰も疑う余地のない事なのである.ところが,この道理の解らぬ人や,俄かに共鳴することを躊躇う人がいるのである.だが,それでは間に合わないのである.この人達の意識を一日も早く転換させないことには,破局の日は刻一刻と切迫しつつあるのである.田原宇宙学の時代には盛んに政府などに呼び掛けられたが功を奏さなかったのであった.御講義では度々『同朋に告げよ』と仰せられている.今回は大神様の御意を受けられた取次の神は,「報奨の掟」という特異なお図らいを御披露遊ばされ,宇宙学恢弘に意を致して居られるのである.吾々はこれに報ゆるべく一層の精進をせねばならない.」
 故城戸縁信氏はこのように述べられ,御講義,即ち,御神示をしっかりと毎回何度も読めよと学徒に強く指導しておられた.では,前回の続きを学んでみよう.

 御神示No.33「御講義を聴く者は救われる」取次の神より -続き-

   報奨の掟
 此の鬨*1にあたり,惟の取次の神は天地の神と図らい,地球人類救済の為,汝等が自ら同朋を救うべく其の功績を重視する「報奨の掟」を此処に明示為すものなり.
 但し,克く克く断り措き申すに,是,掟と申しても,決して新たなる法則が設定されしものには非ず,畏れ多くも大神様が設定為されし諸法則の一部を特に抜粋提示為す性質のものなるを知るべきなり.
 斯くして緊迫為したる地球社会に救済,天業恢弘の一路を打ち拓かんと為すものなり.一人一人が救わるるは軈て全体の救いに繋がる道理を知り,此の掟の意義を諦観*2すべし.

  七年間の修学
 抑々宇宙学は,畏れ多くも大神様の御意に拠り開講為されし御教えなり.爾に大神様の代講を為す此の取次の神の宇宙学講義を七年間克く修学為したる者には,「報奨の掟」に基き,其の者の宿業*3を除去すべく,其の者の背後神霊*4に拠り図らうものなり.(続き)


*1 とき → 重大な時
*2 ていかん → 仏教では明らかに実相を観察する事
*3 しゅくぎょう → 前世の報い 先々の世から積んで来た業 (カルマ)
*4 → 一人の人間の背後にあって,その人を善導守護しておられる守護神や守護霊,指導霊のこと

<解説> (Shinmoedake2011による)
・この重大な時にあたり,この取次の神は天地大神と図らって,地球人類の救済の為に,お前ら(我々)が自ら同朋を救うようにその功績を重視する「報奨の掟」をここに明示する.
・即ち,周りの人々に神の教えをよく伝えた者には褒美をやるぞという意味である.
・但し,くれぐれも断っておくが,掟,決まりと言っても,決して新たな法則が設定されるものではなく,畏れ多くも大神様が設定為された諸法則の一部を特に抜粋して提示する性質のものであることを知っておけよ.
・こうして世情が緊迫して来ている地球社会において,救済する為の天の神の事業を推し進める道を打ち拓こうとするものである.一人一人が救われれば,軈て全体の救いに繋がるという道理を知り,この掟の意義を悟りなさい.
・抑々宇宙学は畏れ多くも大神様の御意に拠って開講された御教えである.
・大神様の代講をしているこの取次の神の宇宙学講義を七年間しっかりと修学した者には,「報奨の掟」に基づいて,その者の宿業を除去するべく,その者の背後にいつも控えている守護神守護霊指導霊に拠って図らうものである.

 以上が救われる為の第一条件である.家族親戚同僚に広く神のこの教え「洗心」「四句御箴言」を伝えよということである.自分だけが救われようという欲を出したら駄目である.また,7年間御神示を読み精神修養の実践を継続しなければならない.実に厳しい修行であるが,これをやり遂げれば何かその先に新たな世界が展開されるだろう.
 だが,恢弘にあたっては,よっぽど言葉を尽くさない限り,「神の教え」と言った瞬間に「おかしなカルト宗教にでも入信したのか」と勘繰られることになる.昭和に比べるとこの令和の時代は実に生きにくい社会になってしまった.人々の精神の向上に寄与すべく努力しようとすると必ず妨害が入るのである.これも2000年以降の邪神・邪霊参集の所為であり,特に日本人が標的にされてしまっている.だが,このブログの読者ならやり遂げられるだろう.極少数乍ら我々の日々の過ごし方次第で神の御光を流入し,邪な勢力を退散させることが出来る筈である.

引用=城戸 縁信:御講義を聴く者は救われる,宇宙の理,ザ・コスモロジー,No.93,(1980).