御神示の御講義を続ける.

 御神示No.25 「個性の異る意義」  取次の神より

 広大無辺なる大宇宙は,宇宙創造神の御経綸*1に沿い無限の発展を為し有るなり.汝等の太陽系も系としての進化の新しき段階を迎え,一層の発展期に入るなり.地球の昇格もこれに伴いたるものなり.宇宙は限りなく発展為すなり.
 大小の天体も物質原子も夫々全て個性の異なりたるは,夫れ自体の発展の為のものなり.生命は,原始生命の頃個性少なきも,應て*2徐々に個性強くなり,不良人類に至りて最大級の個性を発揮為し,優良人類へと進化するに従い夫々の個性は昇華され行くなり.是,環境と理性の発達に於ての必然性なりて宇宙の法則なり.生命進化の法則なり.
 即ち生命は夫々異る個性を有するが故に,其の個性は反省の材料となり互いに学びの素材となりて夫々の魂の進化に寄与せん.此の理を克く諦観*3為すべし.以下略
 昭和63年4月17日未明  神 示


*1 けいりん ⇒ 国家を治め調えること.その策.
*2 軈て やがて
*3 ていかん ⇒ 本質を明らかに見ること.

<解説> (Shinmoedake2011による)
・広大で果て無きこの大宇宙は宇宙創造神の御経綸に沿って無限の発展をしている.
・我々の太陽系も系としての進化の新しき段階を迎え,一層の発展期に入っている.
・地球の昇格もこれに伴うものである.宇宙は限りなく発展する.
・大小の天体も物質原子もそれぞれ全て個性が異なっているのは,それ自体の発展の為のものである.
・生命は原始生命の頃は個性が少ないながらも,やがて,徐々に個性が強くなり,不良人類に至って最大級の個性を発揮する.
・そして,優良人類へと進化するに従ってそれぞれの個性は更に高度な状態へ飛躍して行くのである.
・これは環境と理性の発達において必然的なものであって,宇宙の法則である.生命進化の法則である.
・即ち,生命はそれぞれ異なる個性を有しているので,その個性は反省の材料となって互いに学びの素材となり,それぞれの魂の進化に寄与しているのである.
・この理論をよく理解し本質を明らかに見なばければならない.

 今回の御神示は短いながらも実に大事なことが述べられた.先ず,この宇宙は宇宙創造神によって統治されているということである.この事を地球の権力者集団は理解していないし,その破落戸権力者が「神」という言葉を使うと宗教染みたものとなって胡散臭さを醸し出してしまっている.次に,個性とは「反省の材料となって互いに学びの素材と」なっている.この事を理解しないと自分と他との違いを認め合う多様な成熟した社会の形成には至らないだろう.いつまで経っても紛争が止まないし,紛争をわざと起こそうとする悪辣な連中をのさぼらせる結果となってしまっている.しかし,地球人類が洗心を意識して精神的向上を目指すならば惑星地球が優良星界に本格的に昇格して発展していくのだろう.なので,それぞれ個々の意識の持ちようで地球全体の物事は良い方向に進化するのである.

引用=城戸 縁信:個性の異る意義,宇宙の理,ザ・コスモロジー,No.187,(1988).