インターネットの普及が世の中に大きな影響を与えるようになって20年程経過しただろうか.近頃は,実に多くの様々な特色の情報がTwitterやYoutube,Facebookなどで発信されている.その内容は如何にもお下劣下品なものも有れば,一方では高い読解力がないと理解できないほど高度なものもある.
ところで,嘗て新興宗教団体「大本教」の教祖であった出口 王仁三郎氏は,その生涯で実に多くの高次元科学的業績を残し,今でも持て囃されたりして一部の人々に小さくない影響を与えているようである.現在,Twitterなどで情報発信している有名な経済アナリストやYoutuberも頻繁にこの大本教の出口 王仁三郎氏の言説を引用している.確かに,出口氏は霊界通信や自動書記などを通じて霊の世界や神の世界について人々に精神世界への道を示していた点では,宇宙学の内容に通じる所があって評価に値すると思われるのだが,果たして真実はどうだろうか?
嘗て,田原澄女史による宇宙学教室では生前新興宗教の教祖であった霊が神に呼ばれて懺悔する場面がある.例の如く神霊星界通信記録の一部抜粋である.どのように語られているかを確認してみよう.
昭和34年11月2日 新興宗教教祖の霊界診断
(出口 直) 申し訳ございません.間違いました.(素朴)
(出口 王仁三郎) 背後霊は邪神オリオン座
(岡田 茂吉) ”神霊を使って金儲けをした”.心が悪い.神を冒涜.※世界救世教の教祖.大正9年に大本教に入信,昭和9年に大本教から離れる.
(御木 徳一) ”困ったことだ.困ったことだ.” ※PL教団の前身であるひとのみち教団の教祖.
(御木 徳近) 邪神,威張っている.※PL教団第2代教主.
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(谷口 雅春) 初(め)は神に繋がるようで,後(に)邪霊にやられる.※生長の家の教祖.大本教の専従活動家の谷口は出口王仁三郎の「霊界物語」の口述筆記を任された.大正11年に浅野和三郎に従って大本から脱退.
※青字はWikipedia参照
このように,各宗教団体の教祖の正体は悉くオリオン邪神や邪な勢力の傀儡であったということが分かる.確かに,大本教の教義や出口王仁三郎氏の言説の中に「心を正せ」や「我を折り,欲を捨てよ」などという明確な厳しい言説はない.ということは,出口氏は宇宙学に到達しそうな人々を惑わせて真の神に到達させず,結果的にはオリオン邪神の思う壺となる様に仕向けたことになる.唯,出口氏本人がこういった事を分かった上で意識して邪な意図で以って多くの人々を偏った方向に導いたのかどうかは私には分からない.
現在,SNS上で活躍している他のジャーナリストも真実を追求し権力の横暴を糺している姿は実に頼もしい.ところが,そういった人々の多くは背後に存在する大本教や幸福の科学,生長の家などの新興宗教団体のバックアップ,即ち活動資金によって保護されていると私は判断している.
以上のことから,スピリチュアル系で現在でも通用する信じられる神の教えを示して下さっていたのはやはり田原澄女史の宇宙学教室,そして,御神示を受信して掲載していた月刊誌「宇宙の理」のザ・コスモロジーだけである.だからこそ,私は頻繁に田原澄女史の御言葉や取次の神の御神示をここでお示しし,読者が気付きを得られるように努めているのである.
引用=高木 国男 編著:神霊星界通信記録-宇宙創造神取次の器械田原澄女史による-第1巻,宇宙学教室叢書第5号,p.152,(1972).