これまで御神示では度々「邪神・邪霊」という語が出て来た.その正体は悪巧みの霊魂であったり,悪魔の如き神であったりする.では,その邪神・邪霊はどのようにして発生したのだろうか.この点について,御神示で分かりやすく説明して下さっている.今回はこれについて学んでみよう.

  邪神・邪霊の発生 取次の神より

 宇宙間の惑星・衛星に棲む人類は,凡そ優良人類と不良人類に分けられ,過般に伝えし邪神・邪霊と申すは不良人類が棲む不良星にて生ぜし極めて邪悪なる性格を有する霊魂を謂えり.銀河系島宇宙にては未だ凡そ3分の2の遊星が不良星に属し,様々なる進化の段階に在り.然れど此の不良星の全ての星より邪神・邪霊が生ずるには非ざるなり.
 今日地球社会には霊魂の存在を認めんと為す者達次第に多くなりつつ有るは喜ばしき事なり.特に日本国に於ては善良なる国民と其の背後善霊達の弛まざる*1努力により,出版物,電波報道等にて宣揚為し有る傾向諒に喜ばしきなり.
 偖て,宇宙間に於ける邪神・邪霊と申す霊魂発生の動機を述べるに先立ち,「生命進化のサイクル」に就き少々語らん.汝等識る如く,人類は肉体体験と霊体体験とを繰返して進化為す様仕組まれ有るが,この進化の過程が大小様々なる波動状を描き乍ら進化を促進為す様仕組まれ有り.この波動状と申すは生命進化の為に仕組まれし波動型を描きて再び巡り来たる循環なり.故に是,周波と申しても可きなり.全ての生命の進化は此の周波に拠りて促進されん.是,法則なり.汝等,平垣なる路上耳を歩みては進化為さざる道理を憶うべし.故に繰返し繰返し進化の条件が与えらるる訳なり.
 是を此処にては「生命進化のサイクル」と呼ばん.此のサイクルの最も小なるもの,其の人類生命の進化の最小の単位なり.即ち地球人類の場合凡そ7年間なり.次なるは凡そ35年間なり.更に700年間,5000年間となり,既に天体地球自体の進化のサイクルと重なり,35000年間となり,70万年間となり,1億年間となるなり.更に更に系としての周期が重複して拡がらん.是,即ち天則に因らん.
 扨て,此等の「生命進化のサイクル」は,不可視次元にて発生せらるる波動にして微妙なり.故に心清き者克く感受して進化為すも,心中に悪心を宿す者この進化の波動を感受為し得ずして進化の速度極めて緩慢となるなり.其の悪心を宿す者小なる進化のサイクルも次なる進化のサイクルも波長合わざりて唯々無聊*2なる年月を過ごさん.是,地上肉体体験にては此の無聊なる心的苦痛少なきも,霊界にては進化の緩慢無聊は汝等が想像を絶する苦痛なり.況して地獄の暗黒に身を置く者達に於てをや*3.
 汝等宇宙学を学ぶ者達既に体得せし如く,此の取次の神の講義に共鳴為す時,汝等の魂喜びを味あわん.是,魂の進化の喜びなり.是に比し虚無無聊にて暮す者達哀れなり.(続く)


*1 たゆまざる
*2 ぶりょう 意味:たいくつ
*3 縁信氏注 地上体験でもあの福祉制度の充実した北欧の老人たちが,かえって退屈で無目的であるから自殺者が世界一多いと聞く.吾々は霊界入りした場合,何か進化に関する目的を持ちたいものである.それにもまして霊界でも御講義(この御神示のこと)を聴きたいものである.

<解説> (Shinmoedake2011による)
・この宇宙に存在する惑星・衛星に棲む人類は,大体優良人類と不良人類に分けられる.以前伝えた邪神・邪霊というのは不良人類が棲む不良星で誕生した極めて邪悪な性格をもつ霊魂のことである.
・この銀河系では未だ凡そ3分の2の遊星が不良星界に属し,様々な進化の段階に在る.しかし,この不良星の全ての星から邪神・邪霊が生じるのではない.
・現在,地球社会には霊魂の存在を認めようとする者達が次第に多くなりつつあるのは喜ばしい事である.
・特に,日本国では善良な国民とその背後善霊達の弛まぬ努力によって,書籍やテレビラジオ報道等で宣伝する傾向にあるのは実に喜ばしい.
・宇宙間における邪神・邪霊という霊魂発生の動機を説明するのに先立って,「生命進化のサイクル」について少々語る.
・我々が知っているように,人類は肉体体験と霊体体験とを繰返して進化するように仕組まれているが,この進化の過程が大小様々な波動状を描き乍ら進化を促進させるように仕組まれている.
・この波動状というのは生命進化の為に仕組まれた波動型を描いて再び巡り来る循環のことである.
・故に,これを周波と言ってもよい.全ての生命の進化はこの周波によって促進される.
・これは法則である.我々が平垣な路上だけを歩いては進化出来ない道理を考えてみよう.故に,繰返し繰返し進化の条件が与えられる訳である.
・これをここでは「生命進化のサイクル」と呼ぶ.
・このサイクルの最小のものはその人類生命の進化の最小の単位である.
・即ち,地球人類の場合は凡そ7年間である.次は,凡そ35年間である.
・更に,700年間,5000年間となり,既に天体地球自体の進化のサイクルと重なり,35000年間となり,70万年間となり,1億年間となる.
・更に更に系としての周期が重複して拡大していく.
・これは即ち天則に因るのである.
・これらの「生命進化のサイクル」は,不可視次元で発生する波動であって微妙である.
・故に,心清き者はこの微妙な進化の波動をよく感受して進化できるが,心中に悪心を宿す者はこの波動を感受することが出来ず,進化の速度は極めて緩慢となる.
・その悪心を宿す者は小さい進化のサイクルも次の進化のサイクルも波長が合わず,唯々退屈な年月を過ごさねばならない.
・これは地上肉体体験としてはこの退屈な心的苦痛は少ないが,霊界においては進化の緩慢退屈は我々からすると想像を絶するほどの苦痛である.
・況して,地獄の暗黒に身を置く者達にとっては当然の如く恐ろしく苦痛なのである.
・我々宇宙学を学ぶ者達は既に体得しているように,この取次の神の講義に共鳴するとき,我々の魂は喜びを味わっている.
・これは魂の進化の喜びである.ところが,それに比べて虚無感や退屈で暮す者達は実に哀れである.

 要するに,邪神・邪霊とは元々数千年から数万年前に地球外の惑星で暮らしていた人間であったのである.この地球社会を裏で操る勢力とは別の惑星に拠点を持つ霊魂である.従って,この社会を根本的に見直す為には四次元的に,そして,広く宇宙に目を向けながら考えねばならないのである.この点について深く認識している現代人はスピリチュアル系ブログにも殆どいない.近頃は他星から来た「レプティリアン」と称する悪辣な爬虫類系種族が裏で操っているなどとして講演会で述べたり,本に書いたりしている著名人が勢力を作ってはいるが,この御神示の如く異次元の世界を述べない限り,いつまで経っても本質には到達しないのである.
 ところで,本文中には霊魂の存在について「書籍やテレビラジオ報道等で宣伝する傾向」があると述べてある.1982年頃はまだテレビ・ラジオ等のマスコミや出版業界が現在のように悪の勢力に完全には汚染されていなかったようである.2022年現在,霊魂等の本質を解説する専門家がテレビやラジオに出演しているか?やはり,城戸縁信氏が逝去された2000年以降になって大手マスコミが悪しき狡猾な勢力に汚染され始めたのだろう.

引用=城戸 縁信:邪神・邪霊の発生,宇宙の理,ザ・コスモロジー,No.118,(1982).