故城戸縁信氏はこの御神示「オリンピックの非」の最初に「はじめに」として次の一文を載せている.
 「1982年は,地球人類破滅の秒読みに入った年と言われている.取次の神も一昨年当たりは,邪神・邪霊に関しては『人を見て法を説け』と仰せられていたが,近頃は邪神・邪霊を表面に出して語られている.それほど切迫しているとも受け取れるし,地球破滅の真因を語るには邪神・邪霊抜きでは説明が付かないからでもあろうとも思う.」
 この40年後の現在2022年は欧米とロシアを中心とするBRICS諸国との激しい情報戦が展開中である.核戦争勃発を心配する声も多々ある.この御神示から40年経っても人々の好戦的で排他的な心はあまり変化していない.相も変わらず肉食をし,他との闘争が常であるとする人間が多く存在している.地球上に大調和はいつ訪れるのだろうか.では,前回の続きを読んでみよう.

 「オリンピックの非」 取次の神より -続き-

 斯くして此の競技を各地に広め,様々なる形の競技を教え,愈々世に広めしなり.軈て此の競技ギリシャ全域に普及せしなり.此の頃,オリオン邪神達は此の競技を地球全域に広め,同時に祖国の名を残さんが為に,此の競技に意味付けオリンピックと称せり.当初の頃,是等の競技は宗教行事の一部と為したるも,其の後に益々闘争心を養なわせ,地球全域に広めんが為に,其の技術練磨の期間を4年間と設定せしなり.
 斯くして競争心を扇揚*1し,愈々地球地上各地に此の競技を押し広めしなり,我と欲心強く,特に霊位低き者達盛んに此の邪神の競技に参画・参加為せしなりて,歳月と共に地上全域に広がりしなり.爾来,地球人類の大多数の者達は,オリオン邪神の姦計通り「人間は競争・闘争を行うは当然なり」と心酔し,闘争心・敵対心甚だ旺盛となりしなり.是,実に愍然*2たり.
 勝ちて傲り負けて悔やむる此の競技・競争の何処に調和有りや.傲りても悔みても「御法度の心」を起こす耳なり.「御法度の心」は破壊の心なり.勝ちて喜ぶ者達,負けたる者に対する憐憫*3の心無き霊位低き者達なり.弱肉強食の猛獣的意識の捨てきれざる原始意識の保持者なり.此の原始意識を有する愚者達が地球文明国に蔓延為して盛んに「御法度の心」を起こし,悪想念にて地球を汚すなり.「御法度の心」は破壊の心なり.調和を摧破*4する波動なり.真愛なき心なり.是即ち,一なる大神様に対し奉り反逆為すの心なり.
 汝等須らく競技・競争の非を世に訴うべし.

 宇宙は無限の調和なり
 宇宙は無限の愛念なり
  如何なる勝負も破壊なり
  競争・闘争は破壊なり
 調和の心を保つ者幸なり
 真愛の心を保つ者幸なり
  勝負と競争に生くる者あり
 調和と親愛に生くる者あり
  天則は何れの者を裁かんや
 神霊は何れの者に微笑を与えんや

  昭和57年1月9日 未明   神 示


*1 せんよう 意味:力が加わって盛んになること
*2 びんぜん 意味:あわれに思う様子
*3 れんびん 意味:あわれみの気持
*3 さいは 意味:くだきこわすこと

<解説> (Shinmoedake2011による)
・こうしてこの競技を各地に広め,様々な形の競技を教え,愈々世に広めたのである.やがて,この競技はギリシャ全域に普及してきた.
・この頃,オリオン邪神達はこの競技を地球全域に広めて,同時に祖国であるオリオン星座の名を残す為に,この競技大会をオリンピックと称した.
・当初,これらの競技は宗教行事の一部とされていたが,その後に益々闘争心を養なわせ,地球全域に広める為に,その技術練磨の期間を4年間と設定したのである.
・こうして競争心を煽りし,愈々地球地上各地にこの競技を押し広めた.・我と欲心が強く,特に霊位が低い者達は盛んにこの邪神の競技に参画・参加して,歳月と共に地上全域に広がって来たのである.
・以来,地球人類の大多数の者達は,オリオン邪神の悪巧みの通り「人間は競争・闘争を行うのは当然だ」と心酔し,闘争心・敵対心が極めて旺盛となってきた.これは実に哀れである.
・勝って傲り,負けて悔やしがるこの競技・競争のどこに調和があるか.
・傲っても悔んでも「御法度の心」を起こすだけである.
・「御法度の心」は破壊の心である.勝って喜ぶ者達は負けた者に対する憐憫の心が無い霊位の低い者達である.
・この者達は弱肉強食の猛獣的意識の捨てきれない原始意識の保持者である.
・この原始意識を有するバカ者達が地球文明国に蔓延し,盛んに「御法度の心」を起こし,悪想念で以て地球を汚している.
・「御法度の心」は破壊の心である.調和を砕き壊す波動である.
・真愛のない心である.即ち,宇宙創造の大神様に対して反逆する心である.

 この御神示の末尾に注として故城戸縁信氏が次のように述べている.
 「『御法度の心』がなぜ破壊の心であるのか,新しい同志の為に述べてみたい.この場合,競技について述べれば,即ち『自分や自分の推すチームが勝ち,相手や相手の推すチームが何か失策して負けてくれぬかー』と常に心で願い,試合が進行するに従って相手や相手チームの人を憎み,得点が入るに従って熱が上がり,イライラ・セカセカは元より,闘争心旺盛となって相手チームを殴り付けたい気持ちにもなって来るのである.もう自分さえ勝てばよいで,相手を否定し,憎む心となり,相手をぶち壊そうとする願望の含んだ心である.この試合ほど『御法度の心』を起こすものはない.愛とか,奉仕とか調和とかいった,相手を生かそうとする想念ではなく,相手を叩き伏せて自分が勝つという恐ろしい破壊の想念を起こさせるのがこの競技である.序ながら,甲子園で五万人の観衆が一斉にこの破壊的悪想念をしかも長時間起こしたならば,一体どれほど悪想念が撒き散らされるか想像も出来ない.その他に全国の茶の間でテレビ観戦をし,何百万人の人が悪想念を撒き散らすのである.これがオリンピックならば国際的である.(以下略)」
 幸い,今年になって漸く2021年に開催された東京オリンピックの賄賂事件捜査が報道され始めた.オリンピックの開催が各国で躊躇されるきっかけが起こったと考えられる.オリンピックのみならず,各競技の世界大会も毎年開催されている.夫々の大会で選手や応援団の発する御法度の心がこれほど撒き散らされて,よくもまあこの地球が一部地域を除いては平和に保てているものだ.しかし,もうここらでいい加減止めないと,地球をサポートして下さっている諸神霊様方からの天罰が下されるに違いない.

引用=城戸 縁信:オリンピックの非,宇宙の理,ザ・コスモロジー,No.113,(1982).