水素ガス発生の方法としては,先ず水の電気分解がある.中学生の時にやった理科の実験では水素と酸素を別々に集めるように容器が組まれた.大量の水素を得る為には大電力が必要であり,多くの工夫がなされねばならない.これまで,様々な形式の電気分解や触媒技術で水素ガスの発生をいかに効率よく行うかを技術者が模索してきた.その中でも次のものが現在注目を浴びている.
① 日本テクノ株式会社
オオマサガスと称する特殊なガスを天然ガスやプロパンガスと混合させることで効率よく燃焼させることが出来る.私もこの大政龍晋社長に会って実際にその混合ガスで動く乗用車を運転させてもらったことがある.
② エネコホールディングス株式会社
従来に比べ1/3のコストで純粋な水素ガスを水道水から抽出できるという技術について開発したらしい.ただ,その触媒が如何なる成分で,製造にどの程度のコストが掛かるかについては明言されていないようである.
この他,海外ではMoray B. Kingという科学者が水や水素の持つエネルギーに着目し,Water Fuelをキーワードとして講演活動を行っている.
この動画では100年以上前に発明家ニコラ・テスラも水が持つエネルギーに逸早く着目し,独自に発明をしていたということが述べられている.但し,テスラの場合は同時代にエジソンに注目が向いており,その偉大さに当時の人々がついて行けなかったようである.また,この中で水だけで走る車を発明したStanley A. Meyerというアメリカの発明家についても詳しく説明されている.