平成20年10月14日 神道のお葬式について 墓
墓石に「奥都城」「奥津城」「奥城」の文字が刻まれています。「おくつき」と読み墓を指す語として用いられます。「奥深い所にあって外部から遮られた境域」ということと、「柩を置く所」、「柩を海の沖に放つこと」などの諸説が見られます。
(参考 神道のいろは 神社新報社刊)
平成20年10月12日 神道のお葬式について
神道では現世(うつしよ)を第一義に考えています。人が亡くなった後も霊魂は不滅であり、祀られて鎮まった「みたま」は、子孫を見守る祖霊となります。こうした考え方により、葬祭では故人の生前の功績を讃え、遺徳を偲び、その後、祖霊祭(年祭やお盆・お彼岸)では亡くなられた方の「みたま」を丁重にお祀りします。そこには、故人の霊魂と遺族との直接的な関係があります。現在、仏教の行事とされているお盆などの「みたま祭り」も、本来は仏教と関係なく、日本固有の祖霊信仰に基づくものなのです。
(参考 神道のいろは 神社新報社刊)
平成20年10月11日 神道のお葬式について(服装・水引)
神式の葬儀に際して戸惑うことが多いようです。服装については、通夜に弔問する時は喪服を着用しないのが本来のマナーです。
告別式後の霊前祭・祖霊祭については、一年祭までを「神葬祭」とし、それ以降の儀式を「祖霊祭」と区分けがされています。服装も一年祭からは、男性の場合はダークスーツなど華美ではない服装に、女性もこれに相当する服装となります。また、五年・十年と年数を経るにつれて徐々に平服で構いません。
水引は弔事の場合は真結びで結びます。水引の色は黒と白(黒と銀)のものを用います。神式の場合、水引ではなく神事で用いる麻紐も使用しますが、この場合は、慶弔どちらにでも用いることができます。
(参考 神道のいろは 神社新報社刊)
平成20年10月10日 東京オリンピック
昭和39年10月10日は東京オリンピックの開会式が国立競技場で挙行されました。今ではこのことを、日本人の半数以上の人が知らないようです。この年は私は高校1年生で新潟地震がありました。我が家でも白黒テレビからカラーテレビに買い替えられました。この年の夏休みに初めて東京に行き、高速道路も初めて知りました。44年前のことです。
テレビでビートルズの中継を見た記憶があります。昨日のような気がします。
平成20年10月9日 神社について 玉串
玉串は拝礼という形で自らの気持ちをこめて供え、お参りをするものです。また、神事の中で捧げて拝礼することから、格別な意味のあるものです。「神社祭式同行事作法解説」(神社本庁編)では玉串を捧げることを「玉串は神に敬意を表し、且つ神威を受けるために祈念をこめて捧げるものである」と説明しています。
玉串は神籬と同様に神霊を迎える依代であり、また玉串を捧げて祈る人の気持ちがこめられることにより、祀られる神と祀る人との霊性を合わせる仲立ちとしての役割を果たす供物であるということができるのではないでしょうか。
(参考 神道のいろは 神社新報社刊)
平成20年10月6日 神社について 金品の表書き
「御神前」「御供」「玉串料」「御榊料」「初穂料」等の書き方が一般的です。「御神前」「御供」という表書きは説明するまでもありませんが、「玉串料」「御榊料」とは玉串や榊の代わりに、また「初穂料」とはその年に初めて収穫されたお米の代わりに、それぞれお供えする料であることを意味しています。
このほか、神式の葬儀のお供えに関しては「御霊前」や「玉串料」「御榊料」といった表書きが用いられます。
表書きには、神事に用いられる以外にも冠婚葬祭を通じて様々な書き方があり、自らの気持ちを伝える意味でも大切なものということができます。
神式の葬儀の際、市販の不祝儀袋には「御霊前」とあっても、蓮の花の文様が付いている場合がありますが、これは仏式のものなので注意して下さい。
(参考 神道のいろは 神社新報社刊)