平成20年10月12日 神道のお葬式について | 宮司のひとりごと

平成20年10月12日 神道のお葬式について

 神道では現世(うつしよ)を第一義に考えています。人が亡くなった後も霊魂は不滅であり、祀られて鎮まった「みたま」は、子孫を見守る祖霊となります。こうした考え方により、葬祭では故人の生前の功績を讃え、遺徳を偲び、その後、祖霊祭(年祭やお盆・お彼岸)では亡くなられた方の「みたま」を丁重にお祀りします。そこには、故人の霊魂と遺族との直接的な関係があります。現在、仏教の行事とされているお盆などの「みたま祭り」も、本来は仏教と関係なく、日本固有の祖霊信仰に基づくものなのです。


(参考  神道のいろは  神社新報社刊)