病因(東洋医学的病気の原因) | 四ツ谷の鍼灸師のブログ

病因(東洋医学的病気の原因)

東洋医学は病因(病気の原因)を次のように考えています。人が健康であるということは、陰陽、気血、臓腑、経絡などの調和がうまくとれた状態で、しかもある一定範囲内でその状態が維持できているからと考えられています。そしてその均衡が破れ、ある一線を越えて自然に元の健康状態に復元できない状態に陥ることを疾病と考えています。

病因には、三つの因子が考えられており、それぞれ外因、内因、不内外因とし、これらを三因といっています。

外因は主として人体の外にあって,内因は人体の中にあって、それぞれ病気の原因となるものであり、以上の範囲外にあって、飲食物、疲労、房事不節制、外傷、寄生虫、中毒、遺伝などを不内外因としています。

外因とは風・寒・暑・湿・燥で、自然界の気候の状態を示したものです。古代中国の人は、この6の条件にさらされるとき全ての人が発病するものでなく、人体の抵抗力が低下し、自律調整機能が乱れたときに発病の原因となるもので、「と呼びました。

 内因は人体が、正常な状況では生理的な活動範囲にあるものが、突然激しい精神的な痛手を受けたり、長期にわたって続いたりすると、生理活動で調節できる範囲を越えてしまい、体内の陰陽、気血、臓腑の機能失調がひき起こされて病気となると考えられています。

 内因には、喜・怒・憂・思・悲・恐・驚7情があります。について申し上げると、人は思うことができなかったり、不合理なことに直面すると、怒ったり気が逆上したりするが、これが過度になると肝を傷つけるとされています。約2000年前に確立された漢方の古典的な考え方が、現代医学のエビデンスに基づいたTMS理論によって承認されています。

 過度な内因は、自ら是正する必要があります。そのことを理解し、考え直すことが解決の早道で、まさに急がばまわれの例えの通りであると言えます。