出産は女性の体に大きな負担を与えますが、マタニティーブルーという心の変化についても知っていますか
マタニティーブルーは産後に情緒不安定になる症状で、3割～5割の人が経験するものです
涙もろくなる、すぐにイライラする、やる気がでない、感情の起伏が激しくなる、疲れが取れないなどの症状が現れるとされています
マタニティーブルーの主な原因はホルモンバランスの急激な変化で、特に「エストロゲン」と「セロトニン」という2つのホルモンが大きく関係していると考えられています
エストロゲンは女性ホルモンの1つで、妊娠中は胎内で赤ちゃんを育てる為に胎盤から大量に分泌されています
分泌量は妊娠前と比べ出産までに10倍～100倍に増えますが、産後になると急激に減少するというバランスが崩れやすいホルモンです
セロトニンは主に感情や気分のコントロールを司っているホルモンで、不足するとストレス障害や睡眠障害、うつ病などの原因となるリスクが高まるとされています
産後はセロトニンの分泌量も減少してしまうので、イライラしやすくなったり強い不安を感じやすくなるとされています
マタニティーブルーは多くの女性が経験しますが、一般的には2週間程で良くなる事が多いので安心してください
ですが無理すると症状が長引き、「産後うつ」という別の病気に発展する可能性もあるので、症状を悪化させない事が大切になります
まず自分でできるセルフケアとして、完璧を目指さない事、1人で悩みを抱えない事、産後1～2か月はしっかり休む事を心がけましょう
マタニティーブルーは頑張りすぎてしまう人ほどなりやすい特徴があります
上手く出来ない事にイライラしたり、不安な気持ちが大きくなるとマタニティーブルーへと発展しやすいです
話を聞いてもらうだけでも楽になる事が多いので、些細なことでも家族や友人に相談する習慣をつけてみてください
また産後1ヵ月～2ヵ月は家事も含めてしっかりと休める環境を作る事も重要です
昔から産後の肥立ちには6～8週間かかると言われており、自分で感じている以上に疲れが溜まっています
産後は心身に大きな負担がかかっている状態なので、大丈夫だと思っても十分な休息をとるようにしましょう
セルフケアをしていてもマタニティーブルーになってしまった場合は、鍼灸治療を活用するなど積極的に治療を行う事で早期回復が見込めます
鍼灸は気血の淀みを整え体の状態を正常に近づける事で、乱れているホルモンバランスや自律神経を調整する事ができます
また不規則な生活習慣やストレスによる負担を軽減させる治療を加える事で、再発防止や産後うつの予防にも役立ちます
産後の変化は誰にでも起こるものです
1人で悩み過ぎず、まずはご相談いただければ思います
《夫婦で営む所沢の鍼灸院》鍼灸専門 志和治療院
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