結果的に2回観に行きました『訪問者』。
前回の連鎖公演は都合がつかず観に行かれなかったのが、いまだに悔やまれる。
しかし今回はベストキャスティングだ!という声をあちこちで見かけるので、大満足です。
シュロッターベッツに到着するあたりから、涙ぼろぼろと流れていました。
オスカーにもこんな頃があったのね・・・と。


高根グスタフ:まったくもって、ダメなお父さんだよー。なのになぜか格好良い(笑)すぐにどこかに行ってしまいそうなイメージは高根さんにもありますね。オスカーの頭をわしわしっと拭いているシーンが好きです。オスカーのこと好きだったのかなぁという疑問。オスカーのこと全然褒めないしね。最後のシーンもオスカーは名残を惜しんでいるようだけど、グスタフは懺悔の意味合いなのかなって思いました。私の理解力不足・・・?


荒木オスカー:無邪気なピュアな子が合うんですよね、アラケン。可愛かった。うん。グスタフが「私は風景写真専門で、家族以外の人は撮らない」というシーンの嬉しそうな顔が良いです。あんなに「パパ、パパ」言っていたのに、ユーリと話す時に「親父」って言うようになっちゃって、ああここから大人になって(なりたがって)いっちゃうんだなぁと気分は親戚のおばちゃん(笑・マイラではない・笑)
岩﨑さんはちびオスカーと大きいオスカーやったけれど、今のところ私の妄想力を持ってしても、アラケンの大きいオスカーはなんか違う。私が狙っているのは荒木レドヴィなの!すごく寂しそうに「これ、僕の癖なんだ」って言ってくれることを期待しているのだが・・・。


吉田ヘラ:キャスト表でヘラ・ライザーと書いていないのは・・・?女優極まれり。「子どもが欲しかったのよ」ってあんなに気持ちを込めて言えるものなの?ってくらい若奥様でした。女の人って会いたいときに近くにいてくれる人の方が良く思えちゃうのよね、なんてガールズトークのような感想(笑)

船戸ルドルフ:その爽やかさがいっそ憎くなった(笑)お前のせいでっ(泣)でも、『トーマ』ではオスカーと分かり合える仲になっているので、器の大きい男なのではないでしょうか。4番目に名前挙がっているのに、出番少なくて驚いたわー。


青木ニーナ:このしゃべり、しっくりくる!オレンジコート姿が可愛かったです。あのチューリップの刺繍(?)は石飛さんが付けたのかしらなんて考えてました。同じ年頃でも女の子の方がちょっとおませなのよねーっていうのがよく出てましたね。植田シュテファンと共に和ませてもらいました。


山﨑理事長の「お茶だけではなく、おちゃけの方も~」の言い方がいやらしくて好きです。
仲原アズも情熱感刑事がよく似合ってたなぁ。牧島ヘルミーネのいる病院なら入院します!
曽世マイラおばちゃま大好きー(笑)富士さん篠田さんのトリオはなかなかバランス取れてて面白かったです。
フレッシュの松村グスタフ少年は、言い回しが硬い気がしましたが少年役としてこれから頑張ってほしいです。
グスタフ父の岩﨑さんは来日したジョニー・デップのようだとカーテンコールのときに見て思いました。私だけ?

石飛モーリッツと奥田トリアーの嫌な宿屋夫婦は珍しい組み合わせでしたね。

忘れちゃいけないワイン祭り。センターで踊る曽世&山本カップルに目を奪われて、奥のほうの緒方さんを観るのを忘れそうになりました。アブナイアブナイ(笑)でもフレッシュの鈴木さんを見そびれた・・・。
関戸エンゲリーカ、気立ての良い娘さんがよく似合うー!童話だと最後に幸せ掴むタイプ。
小林ヨハンネスは不思議な存在。やっていること普通なのに、どこの世界にもいそうな空気。


山本ユリスモールは想像とちょっと違ったけど、オスカーは彼に救われたんだなと、じんわり感じました。




『訪問者』がすごくよかったなあと思えるのは、キャストはもちろん、舞台もシンプルで、じっくりみせてくれるタイプの話で、主演以外も様々な役者が登場して、というスタイルが意外と最近無かったせいかもしれません。
また何年後かに『訪問者』観たいです。