先週5回にわたり「BONNIE PINK(Bonnie Pink)」を重点的に取り上げた。ベストアルバムである

『Every Single Day ―Complete BONNIE PINK― (1995~2006)』 →評157(1)(2)参照

が集大成であり《中心軸》のように思えるが、真っ先に代表曲とされている『A Perfect Sky』よりも前にリリースされたシングル楽曲が20曲もあり無論アルバム作品も数多い。この曲以外を知らなかったとすれば、一見余地が沢山あるように思えても実際聴く気になれるのか。逆にもういいやとなりはしないか、と懸念しつつ進めていった。


 そのために[BONNIE PINK]の音楽史を辿るべく、
1stアルバム『Blue Jam』    →評154
3rdアルバム『evil and flowers』 →評155
7thアルバム『Even So』    →評156

という各作品をベストアルバムの前に紹介した。が、正直反省する点は有った。いわゆる前期にあたる[Bonnie Pink]時代の音源として率直に2ndアルバムや4thアルバムが音源入手していれば良かった。全てがあるに越したことはないがベストアルバムの収録率を考えると1stと3rdの組み合わせは一番あり得ない。

 言い訳をするなら本当にこの2つだけがレンタル落ちをしていたのだが、ならばレンタルに頼れば良いだろうと言われればぐうの音も出ない。


 音源を所有していないことで言えば、ベストアルバム以降のアルバム作品を何一つ扱わなかったことも悔やまれる。ここ5年余りリリースから遠ざかってはいるが、少なくともベストアルバムから後に5~6年分の音源が存在する。

 この後どうなっていったかというのはある程度説明しなければならないわけで、[ボニーピンク]が『A Perfect Sky』だけの〈一発屋〉という勘違いも甚だしい認識をされてしまっては大いに困る。


 レンタル落ちにベストアルバム以降の作品があったような気がしたのだが、確か避けるような印象を抱いた覚えがある。恐らくコピーコントロールか何かが掛かっていたのかそれを嫌がったかもしれない。聴くこと自体はそこまで支障がないのだからそこは振り切って動くべきだった。


 今後も[ボニーピンク]音源に関しては手に入れば取り上げるつもりでいる。本人の音楽活動が続いている限り少しでも知名度を上げるよう努力したい。(完)