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 前にも触れた「鮎」問題。ハッシュタグにも付けている上に、もはや隠語でも何でもなく普通に読めば誰の事を指すのかお分かりだろう。フルネームで扱うのも愛称の平仮名で表示するのも今は正直むず痒いように感じている。ほとんど音楽番組でしか見かけることがないが、今を一言で表せば周囲も誰も本人に介入しなくなっている状況に思えてくる。


 当人は先日音楽番組の生放送に出演。体型の問題だとか、多少無理に出しているように聴こえる高音だとかその辺は前々から言われ続けているので今更強調する項目ではない。むしろ両肩を露出して思いきり見えたタトゥーだとか、後ろのコーラスが本人以上に目立っていただとか今回の反響としてはそちらが大きかったようだ。かつてのヒット曲を歌っているのは放送局が求めることが多いので、問題だと思うならそれは条件が甘く出演者に対していたずらに下手に出る放送局側が悪い。


 当方が最も違和感を抱いているのは、MC側との会話。あそこまで他人行儀で話していた事が、かつての当人とは別人のようにしか感じない。トークを兼ねた音楽番組がかなり減ったという背景はあるにしても、距離の取り方が以前よりも遠い。

 少し前に突然のタイミングでトークバラエティに出演した際もそうだった。当時共演はほぼ無かったかもしれないが、それでも同時期に活動していたはずであり見慣れないことは流石にないような気がする。

 一昔前の動画でもあれば今との違いが判るかもしれない。かつてはモノマネの定番でもあったが、ライブでの一場面よりもトーク部分の模写が正にそれ。誇張はあるが一見馴れ馴れしい。実際本人が司会者との距離を縮められると思ったらグイグイ縮めてくる、そこが上手かったような記憶があった。


 これは邪推になるが、はっきり言えば本人に何処かで何かがあったとしか考えがつかない。具体的に挙げるとトゲしかないので抽象的かつ端的に言ってしまうと《執心》《支配》《破綻》《喪失》など。要素として単独かもしれないし複合的な場合もあり得る。

 何かあったとしても関係のない人間によってどうにかなる話ではないのでそこはどうでもいい、問題は本人の絶対的領域にある程度踏み込んでケア出来る状況が作れているのかどうか。プライベートだからと会社が放っておいたら最悪自覚のないまま凋落の一途を辿ることになりかねない。身体の管理不足やポテンシャルの低下はその兆候。


 以前も述べたが一度栄華を極めた者は、1つ下のグレードに落とすだけの事でも非常に困難となる。ライブ会場・チケット価格・ツアー日程・出演番組etc…、基準となる数字はあってもいざ設定を下げる踏ん切りはつかないだろう。


 当方の率直な感情としては「心配している」というような優しいものではない、「憂いている」のも少し前までの感情であり最早それさえも越えた。今は「引き際(引け際)」が大事だと思っている。それがどういう意味なのか、そこは汲み取ってもらいたい。無論早急にそうした方が良いということではないが、本当に本人の事を考えるのならばそこが会社として一番の大仕事になる。(完)