【タイトル】
SHINE WE ARE
【アーティスト】
BoA
【リリース】
2003/12/3
【トラック】
[1]B.I.O
[2]Shine we are!
[3]One Way
[4]Discovery
[5]Milky Way (Club Remix)
[6]Flower
[7]Searching for Truth
[8]Beside you
[9]Always
[10]Flying without wings

【総合評価】3.6


 さらっと取り上げては見たが、ファンであってもこんなアルバムあったか?という話になるかもしれない。当方もBoAという事を確認し、裏を一目見たくらい。

 その正体は韓国版のCDアルバム。韓国でリリースされたアルバムを日本向けにもリリースすることはあるらしいのだが、この作品はそれがされていない。

 そんな作品が何故日本にあるのか。まず購入したのが某大手レンタル店、調べてみると国内未発売の作品もレンタルとして扱っているようだが開始からまだ10年も経っていないらしい。価格からレンタル落ちと推定されるが、少なくとも近所では輸入盤をほんの一部しか見たことがない。この辺りの取り扱いは地域差があるようで今回の作品も街中にある一部の店舗しか扱っていなかったと思われる。


 輸入盤ということで日本に無い楽曲があると先取り感を出して紹介したくはなるが、BoAの場合日本の方が音源は先。日本版のオリジナルアルバム『VALENTI』(2003/1/29)に[1][4][6][7]が収録されており後にシングル曲としてリリースされた[2]も含めて後から韓国語版が収録された形になる。

 韓国語に訳されるということは、日本語の時より発音数は増える。日本人が聴くと違和感が出てしまう可能性があるのだが、韓国語訳はBoA自身が行っている。輸出していない以上日本向けということではないが、明らかな違いは言語の違いによる発音の使用頻度ぐらい。

 ただ、歌詞カードに関しては完全な異文化。ハングルが羅列しているのは勿論だが、それが改行少なく歌詞と歌詞の区切りも最小限。これは目が疲れる、まるでコンピューターの文字列を眺めているようである。これが特殊なのかと思っていたがそうでもないらしい。


 実を言えばこの作品ともう1枚同年の5月にリリースされた『Atlantic Princess』を購入している。両方聞いた上でこちらを選択し、結果これがベストアルバムだったと言う話。『Atlantic Princess』は洋楽の雰囲気があるが万人向けの匂いがする。『SHINE WE ARE』はジャケットが示しているが、ベストアルバムという割に何処かクラブやブラックの雰囲気が感じられる。そこが良いのだが、終盤にバラードが続き締めの雰囲気を出すところは個人的に残念。どうせなら最後だけにしてほしかった。因みに『Atlantic Princess』も日本向けには発売されていない。


 K―popは意外とミニアルバムも多いようで6曲や7曲ぐらいではレンタル落ちでも手を出しにくい。そもそも数年前のK―popブームで台頭したアーティストの作品を購入する気分ではまだない、もう少し時が経ってから…とは考えている。だが、そんなことを言っていたらいつの間にか姿を消してしまうかもしれないとも思えてくる。(完)