たまには中国文学専攻らしく、中国ものを紹介しましょう。

最初、このシリーズは魔法抜きの水滸伝という感じで、神行は面白いと思って応援していた。

しかし、巻が進むにつれて北方氏があまり当時の中国や、水滸伝について調べていないのでは?と、感じ始め、次第に調べていないことや間違っていることがあまりにも多すぎると感じて読むのをやめた。

はっきり言うと、キャラクターを魅力的に作る能力は高いが、筆力と調査能力が水滸伝のような大作を書くところまで来ていないとしか思えない。

特に、原作を読めば必ず分かるような事項を、よく間違っているのはいかがなものかと思う。

                             100点中45点(アイディア点がほとんど)

著者: 北方 謙三
タイトル: 水滸伝 (1)