神晃講通信 -55ページ目
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弥生 月例祭【奉祝祭と鳴動式(釜なりの式)】を執り行いました。

2011年3月1日に天元流之宮(あもるのみや)にて月例祭【奉祝祭と鳴動式(釜なりの式)】を執り行いました。

月例祭(つきなみさい)とは、月初めに行う古神道の祭式のひとつです。
先月の神恩に感謝の意を捧げると共に罪汚れを祓い清め、今月のご挨拶と個々人の健康や心願成就を祈願すると共に
国や地域や家内の安泰と繁栄をお祈りします。
全国の神社でも大抵、毎月1日に行われています。伊勢神宮では年に2回、6月と12月に行われており、
最も重要な祭式として厳修されています。

鳴動式(釜なりの式)は、古神道の秘儀ともいわれています。
その歴史は古く『日本書紀』にも登場するといわれ、はるか古来より脈々と伝えられてきた日本独自の伝統的文化です。
占いとして行われる事も多い様ですが、古神道・修験道においては神様を釜に呼び込み国家安泰、心願成就を祈願すると共に釜の鳴りで罪汚れを祓い、ご神意をいただく為に執り行われます。

神晃講では祥月先生始め諸先達が、この両祭式を数十年に渡って続けられてきました。

本日の月例祭は祥月先生以下10名にて執り行われました。
この月例祭もどんどん参加人数が増えていき、天元流之宮では手狭に感じるまでになりました。
また皆様、準備なども快く引き受けてくださり、終始活気に満ちた祭式となりました。
祥月先生曰く、本日は釜の鳴りもよく、よい鳴動式だったという事です。

この釜鳴りですが、鳴る原理は釜の中のお米が震えるという事ですが、
「震える」というだけあって、振動は物凄いものです。釜の前に行くと、全身にビリビリと振動が
伝わってくるのが分かります。全身に振動を感じる経験もそうそう出来ないものです。
髪の毛1本1本までもが釜鳴りに共鳴し、震えているように感じます。
障子なんかもバリバリと震えます。

また本日は、いつも祭式の進行を務めてくださっている、明月先達がお仕事で欠席されました。
それにより、要領を得ない場面が多々出てしまいました。
普段、準備から進行まで明月先達に頼りきってしまっているという事を改めて実感し、反省しました。
祥月先生、諸先達に教えていただける内に教えを請い、準備から進行まで自らでキチンと行えるように
精進していこうと決心を新たにしました。個人的な感想となりますが今回はその様な祭式となりました。

今回は祭式に集中しており、あまり記録写真を撮る事が出来ませんでした。
次回は皆様により詳しくお伝え出来る様にもっと記録写真を取れるように、と考えております。
ともあれ、3月も神晃講関係者及び世の弥栄を祈り
祭式は滞りなく執り行われました。

                                                     神晃講 前川

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奉祝祭の様子。

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釜鳴りの釜の参考画像。次月は実物と釜鳴りの様子を撮影してきます。

2月度 桃の禊を行いました!

2011年 2月27日(日) 大阪府東大阪市にあります河内の国一ノ宮枚岡神社にて神晃講 月例行事
桃の禊(みそぎ)を行いました。

枚岡神社の起源は非常に古く、その歴史は日本最初の天皇、神武天皇までさかのぼります。
神武天皇が即位3年前に生駒山の中腹、今は神津嶽と呼ばれる場所で国家の平定を祈願し神様をお祀りしたのが始まりとされています。2674年前です。
後に、神津嶽の神様を人々が参拝しやすいように平地に移動させたのが現在の枚岡神社です。昨年、平城遷都1300年記念のお祭りが奈良で盛り上がりを見せましたが、枚岡神社はその倍の歴史がある神社なのです。

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大阪平野を一望できます。神武天皇が見られたであろう景色。

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枚岡神社創祀の地、神津嶽。

古神道において禊は非常に重要な修行とされています。
禊とは何かを、ごくごく、ごく簡単に説明しますと・・・。
精神的には、禊により心や魂についた、罪、汚れ、垢、を落とし、無垢な状態に戻し、本来その人が持っている力(才能・センス等など)を発揮させ、果たすべき使命を達成させるとされています。そして科学的には滝の水は原子レベルで細かく振動しており、全身の細胞を活性化させ、健康や美容にも効果があるとされています。また滝場はその水の振動によって、特殊な磁場となっているようです。
桃の禊という名前は日本の神話に由来します。イザナギノカミが黄泉の国より生還する時にヨモツシコメに追われて、冥界と現界の境目まで逃げ帰った時に、木に成る桃の実を投げて、祓い除けた神話に因むものです。その後、イザナギノカミは禊を行い天照大神などの極めて重要な神様を生んだとされています。

神晃講では毎月第4日曜日に枚岡神社と神津嶽を参拝した後に、枚岡神社境内に在ります禊場にて
禊を行っています。
本日は祥月先生以下8名で行いました。遠方、名古屋から来られている方もいらっしゃいました。
桃の禊も回を重ねる事に参加者が増えていっています。

「絵に描いた餅」という言葉がありますが、絵に描かなければ、つまり「想像」しなければ餅というものは生まれなかった。それは「創造」されなかったという事。「想像」からしか「創造」は生まれない。想像するという事は「祈る」という事であり、祈ることから全てが始まるという事を本日、祥月先生が話されておりました。
「そんなものは絵に描いた餅だ」と分かりきった様に言う前にまず絵を描きなさいという事でした。
例えが分かりやすく、よく理解できました。

3月は梅の季節という事もあり、枚岡神社及び梅林は大勢の人でにぎわっていました。大勢のギャラリーに見守られながら、2月度桃の禊も滞りなく執り行われました。

                                                        神晃講 前川

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禊の様子。見た目以上に水の勢いが凄いです。お試しあれ。

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梅。全体的に8~9分咲きでした。

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神社庁、2月の言葉。

2011年2月21日 笠山荒神社・大神神社に参拝致しました

 2011年2月21日(月) 祥月先生以下6名で
奈良県桜井市に在ります、笠山荒神社・大神神社(おおみわじんじゃ)
に参拝致しました。

笠山荒神社は日本最古の荒神の源とされ、古くは聖徳太子・弘法大師(空海)

も参拝に訪れたと伝えられています。

奥深い山道を登った山の頂上付近に位置するにも関わらず、

参拝客は途切れる事が無く、霊験あらたかな神社である事を物語っていました。

また、笠山荒神社より歩いて下ってすぐの「閼伽井(あかい)の不動」内に

弘法大師(空海)が高野山設立の際に水行をされたと伝えられる「日章之瀧」が在りました。

 

国のまほろばと称えられる大和の東南に位置する円錐型の秀麗な山、
三輪山を御神体として、大物主の神をお祀りされている大和国一之宮

大神神社(おおみわじんじゃ)。

大神神社は巨大な鳥居で全国的にも有名です。

巨大な鳥居に呼応するかのように広大な敷地や、手の行き届いた境内は

正に一之宮という存在感を感じさせました。

平日にも関わらず参拝客が非常に多く、活気にあふれる神社でした。

 

大神神社参拝後、祥月先生お勧めのお萩屋へ向かいましたが、

名物のお萩は残念ながらすでに売り切れという事でした。

代わりに皆で焼餅を頂いて、夕刻、解散となりました。



春の様な暖かい天候に恵まれ、よい御神行となりました。


                           神晃講 前川


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笠山荒神社参拝の様子


日章之瀧。お瀧の水は使うときだけ汲み上げて、それ以外は
蛇口で止めている様子です。


大神神社。

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