ノルマンディーの2022年度(2021年産)の1次先行募集において、出資が確定した2頭のうち、デンコウブルーの21については、昨日のブログで詳細評価を書き残したところです。

 

今回は、もう1頭のレイナソフィアの21について、自分なりの詳細な評価を書き残そうと思います。

 

 

レイナソフィアの21

○母レイナソフィアは、現役時はキャロットの所属馬で、引退後は繁殖牝馬としてノーザンファームで繋養されていたが、2020年にノーザンファームの繁殖牝馬セールに売りに出され、660万円で岡田スタッドが落札。その際に受胎していたのが本馬となる。

 

○母はノーザンファームで生産され、繁殖入りしていただけのことはあり、今回のノルマンディーの募集馬の母の中では、近親の重賞勝ち馬が1番多く、母自身の血統は最も良血と言える。


○祖母、曾祖母が海外重賞勝ち馬である点が、本馬の血統的なストロングポイント。また、母父スペシャルウィークもプラスポイント。

 

○父ミッキーロケットは宝塚記念の勝ち馬で、勝利したレースは芝1800~2400m。母レイナソフィアは2勝馬で、勝利したレースは芝1800~2000m。兄姉の勝利したレースは芝1800~2200m。カタログでは「芝の中長距離戦が恰好の舞台」とのコメント。ペガサス・ビューローのクラブ募集馬簡易分析リストの適正分析も踏まえると、血統的な適性は、芝・中長距離と考える。ダートもこなせないことはないと思われる。


○なお、父ミッキーロケットの現役時の戦績からくるイメージではあるが、芝3000m以上は少し距離が長く、芝2000~2600mあたりが適距離のような気がする。

 

○兄姉は出走6頭中2頭のみが中央勝ち上がり。最も活躍した兄レイエスプランドルも2勝止まりと、兄姉の成績は物足りない。これは、母レイナソフィアの産駒は、総じてスピードが不足しているためではないか。


○本馬の動画の動きも、素軽さはあまり感じられず、スピードが不足している可能性もあり、出資するにはハイリスクな馬ではある。

 

○ただし、馬体はバランスの良い好馬体であり、脚が長い点がいかにも中長距離向きと感じられる。また、寺島厩舎は、芝長距離が得意カテゴリーであり、馬の適性とマッチしている点はプラス材料である。


○加えて、個人的な考えではあるが、最近のノルマンディーの得意カテゴリーに「芝長距離」が加わったのではないかと感じており、ノルマンディーの時流に乗った馬ではないか。


 


○ノルマンディーの育成がハマり、ノーザンファーム育成の兄姉とは違った化学変化が生じ、活躍をしてくれるのではないかという願望も込めて、出資申込をするに至った。


 

(レイナソフィアの21。牧場見学の動画をアップされている方がいましたが、馬体は相変わらずの好馬体に見えました。また、公式の動画より動きが良く見えました。ノルマンディーの育成で、何とかスピード能力も開花させてもらいたいです。)