初デートのランチ(カツ定食)を楽しみ、二人の仲は親密になっていきました。


当時二人がよく行ったデートはボウリング。


当時の流行に乗った二人は、マイシューズマイボールでピンを倒すことに夢中でした。


スポーツが得意で教えたがりの父は、母にあれこれ指示します。


父「いいか、真ん中を狙うんじゃなくて、真ん中から少し右にズレたところを狙って真っすぐ投げるんだよ」


母「うん」


父「腕はまっすぐに!投げる時も手首を使うんじゃなくて、腕の振りで力をボールに伝えるんだ」


母「うん」


父「なんで最後に曲がるように投げるのかなー…どうして教えてるように投げれないの?」


母、キレる(笑)




母「あー!もう!!自由に投げさせてよ!!部活じゃないんだからっ!」


父「むっ…せっかく教えてやってるのになんだよその言い方!」


母「教えてなんて頼んでないもん!」



こうして、二人はよく喧嘩していた。それでも懲りずにボウリングに行ったのは、バブル期特有の「流行に乗らなければ」という義務感であったという。。


そして、6歳も年上の自分に対して生意気にも刃向かって来る母へ


(今まで付き合ってきた女とは違う……)


と、特別な思いを持つようになるのでした。