食道がんになってからというもの、
信じるは自分しかない、
決めるも自分しかない、
という袋小路に何度も入っては抜け出してきた
この先も何らの決断に迫られたり覚悟を決めたりすることがあるのだろうが、情報は大切である
一番近い担当医からの情報..なはずなのだが..
治療方法を選択する際も担当医を疑いまくった。
この先生、人の病気を、かさぶたくらいにしか思ってないんじゃないん
人の顔見てくれへんの
マニュアルどおり治療を薦めるけど、自分の家族だったらどうしてん?
しなくても良い治療を薦めてんちゃうん?
説明義務あるの分かるけど説明した早すぎて頭入ってこーへん
抗がん剤や放射線量、軒並み一定量ちゃうん?
患者ごとに細かく設定できないものなの?
極力浴びるの少なくして欲しいねんけど!
ねーねー、私のこと見てますかー?
私がいま何を考えてるか分かりますかー?
会話のキャッチボールってそんなものよー
ってどんどん距離ができてっては、
そうは言っても頼るものがないから、
医者嫌いになりそうな自分を是正しなきゃあかん
担当医が信用ならないもんだから、
自力でネット検索、体験本を読み漁る…
尚、治療選択に迷う
自分に問う、問う、問う
友だちに聞いてもらって頭の整理…
私の場合SM2の診断だったので、
リンパ節転移陽性率20〜40% とのこと
だから追加治療をしたほうが良いって
サラっというけどさー
裏返せば陰性率60〜80%、これ迷う確率やで
(陽性率..今後陽性になる確率)
結局ーーー、三つの選択肢
1.手術(食道全摘)
2.化学放射線治療
3.何もしない
から2.を選んだ。
2.には抗がん剤だけの人もいれば、放射線だけの人もいる、
私は両方できる体力があるから両方とのこと
こんなこと言っちゃ不謹慎なんだけど、
体力がなければ半ばの治療で済んだのになーっと思うくらい、
私自身は治療に抵抗感がありすぎ
だって治療の過程で、かわいそうに正常な細胞もヤラレてってるんだから
どんだけーー
それも人によりけりって言うしー
結局実験台やんかーー
しかも化学放射線治療をやっても陽性になる確率あり、
やんなくても陽性にならない確率あり、
イコール お先は誰にも分からないってことを
どう受け止めるかって、かなりムズイ
手術で臓器を取り除いても同じ
見えない相手と闘って、ご褒美の太鼓判はナシ
この空虚感.. 仕方ないけど..
医者が血の通った説明をしてくれれば、もっと気持ちよく治療を受けてるかもしれないな
日進月歩の医療技術、エビデンス?標準治療?
そんなこと患者ごとに話せる時間もないよね
ならば、勇気を出して言ってください
「僕だったら/私の家族だったら、治療を受けますよ」
そんな魔法の言葉を目を見て言ってくれたら、格段に前向きに治療を受けれるであろうに。
単に患者に選択させるだけじゃなくてさー
ホントに良いものなのであれば、血の通った推薦の言葉で背中を押して欲しいのだ
僕だったら治療受けませんよ!って言われても困るんだけど