あるところに | SHIN オフィシャルブログ「Shin's Something Strange Sounds」Powered by Ameba

あるところに

それはそれは綺麗で可愛い小鳥がいました。

その小鳥は檻の中で大事に大事に育てられていました。

しかし、いつしか小鳥は大きくなり、その檻にいるのが窮屈に感じはじめました。

そんなとき、檻の外には自由に飛び回る鳥がいました。

小鳥は尋ねました。

『鳥さん鳥さん。あなたと一緒にいると楽しそうね。そっちに行ってもいいかしら?』

すると鳥は答えました。

『もちろんだよ。綺麗な君と自由を一緒に手に入れよう。』

小鳥はゆっくりうなずき、檻の扉を開きました。

しかし、飛び出そうとしたとき、そこに檻の持ち主が現れ、こう言いました。

『小鳥よ、あなたは騙されてるわ。私の言うように檻の中にいれば、悪いようにはしないわ』

小鳥は迷いました。

迷った挙げ句、自分が生まれた檻の中に少しの間だけとどまることにしました。

しばらくして、小鳥が檻の持ち主に尋ねました。

『私もそろそろ外に出ようかと思うのですが・・・』
しかし、何度呼んでも返事はありません。

さらにしばらくして鳥が久しぶりに、檻の中の小鳥を覗きにいきました。

するとそこには、鍵を開けようとしながら息絶えた檻の持ち主が横にいました。

そのとき、小鳥は初めて一生檻の外に出れないことに気付きました。