朝倉千恵子『成人とは。。。』

成人とは。。。

「時務学と人間学」

伊與田覺先生の書物の中にあった
お言葉です。

引用掲載させて頂きます。

成人という言葉には２つの意味があります。

一つは成年に達する
いわゆる大人になるという意味。

もう一つは下から読んで、人となる、
立派な人間になるという意味です。

大人になるという意味での成人は、
特別な努力をしなくても、日本では
二十歳になれば誰もがなれます。

しかし、人となるためには努力が要ります。

・・・・・中略・・・・・

『論語』に、
「性、相近きなり（せい、あいちかきなり）。
習、相遠きなり（ならい、いとおきなり）」
という言葉があります。

人間の性質は生まれたときはほとんど
差がないけれども、
学びによって大きく隔たってくるというのです。

また『論語』には
「教え有りて類無し（おしえありてるいなし）」
とも説かれています。

つまり、人間の賢さ、愚かさは
教育によって左右される。

必ずしもその人の環境や
貴賤（きせん）などに左右されるものでは
ないというのです。

人と成るためには、
人間が生まれながらにして与えられている
徳性を育成する学問が必要です。
これを人間学といいます。

これに対して、知識、技術を習得するための学問を時務学といいますが、
昔は、学問といえば人間学の方を指し、
時務学の方は芸といっていました。

「人生を導く先哲の言葉」
致知出版社刊伊與田覺先生著

伊與田覺（いよださとる）先生は
大正５年高知県でお生まれになった。

現在９９歳

矍鑠としてらっしゃって
本当にかっこいいです。

論語勉強会にて
数回教えを受けておりますが

毎回書籍への達筆なサインを頂戴することが
私の最高の喜びであり贅沢でもあります。

また逢いたい
もっともっと学びたい・・・

そう思うには訳があります。

「明徳を明らかにする」
というサインを今年は頂きました。

大事にします。

人生は
その人の一生は
教育によって左右される。。。

社会人教育の分野に携わって早１７年の歳月が流れました。

小学校教員時代を合わせると２１年以上・・・

ありがたい仕事に就かせて頂いたことを
心から感謝申し上げます。

生まれたときには才能や資質に大差がない

後付けの教育によって
大きな隔たりが出る

教育の重要性を今一度
心に深く刻み込む。。。