朝倉千恵子『「会社を辞めるとき・・・」』

「会社を辞めるとき・・・」

先日部下と営業同行をした。

というより、「お客様先を訪問させて頂いた・・・」が正解

私は企業訪問をし、経営トップや
企業の教育担当者の方と情報交換したり
意見交換をしたりする、その瞬間が大好きです。

最高のインプットタイム

やっぱり営業っていいな・・・
と感じる瞬間です。

営業の世界は本当に可能性のある芸術
自分磨きの旅です。

１０人のお客様との会話の中には
１０通りの色んな話し方があり

また１０パターン以上のトークや
お話を通して学びや気付きがある

先日お話をさせて頂いたある企業のトップが
おっしゃった言葉が本当にそうだな・・・と納得できた瞬間であった。

それは会社を辞めるとき・・・

「入社のきっかけや経緯、入り方はどうあれ
辞め方は大事・・・」

おっしゃる通りだなと思いました。

二度と逢えない顔向けできない辞め方をするか
また逢える関係でいられるか・・・

入ったきかっけや
入り方はどうでもいい

入社後の仕事ぶりでいかようにも
カバーはできる

しかし

辞め方はそうはいかない

辞め方を誤ると一生後悔する

いや、人によっては後悔しないこともあるから
一概には言えない

わが社の我満が言う
「会社を辞めるときはトップで辞めるかクビになるか・・・

人に使われる以上どこにいっても同じ・・・」

私はトップで辞めた
辞めたくて辞めたのではなく

借金を返済するため
このままの延長線では借金返済は無理と判断し
お金を追いかけた

やりがいのある仕事ではあったが
このままでは一生お金は返せないと思い決断し今日がある

以前の会社の創業社長に
会社を設立したあとご挨拶にいった

その時元社長がおっしゃった一言
「朝倉さん、あなたは裏切らなかった・・・」

この言葉は忘れられない

裏切らなかった・・・

何を持って裏切りと言うのか
現に私は以前の会社を辞めている

それは裏切りではないのか？

しばらく考えた

私は・・・

以前の会社に本当に感謝している

もしも以前の会社が私を採用してくれなかったとしたら

今の私は絶対にない

半年で部門長の話がきたり
２ヶ月で部下を持たされたり

数字は倍々のように求められ
結果に執着した日々

今立場が代わり過去を振り返った時

本当にありがたいと思う

今でもずっとずっと感謝している

わが社の社員を全員元会社の創業者に
紹介できる喜び

やっぱり辞め方は大事

受講生や塾生の中にも独立願望のある人がいる

そこで私は言うことがある

今の会社で成果・結果を出せず
今勤めている会社に感謝心のない人が

独立して成功する訳がない
一時よくても必ずダメになっているのは
信頼を自らの手で築き上げる努力を怠ったから

一過性は誰でもできる
しかし、継続が難しい

中途半端は言い訳ばかり

必死のぱっちで頑張っても結果が出ないご時世で

今
目の前のことをできず
結果も出せず

上司を認めさせることもできず
独立を語る

それは甘えであり夢物語

周囲が応援したくなる
投資したくなる

そんな自分になれ

そのために今お給料を頂いている会社に
必死に貢献せよ

この人財だけは離したくない・・・
と惜しまれる人材になれ

そう語っている

私も経営者

そんな人財を私共も採用したい

中途半端な口だけの人材を欲しいとは思わない

何をいっているか以上に
今何をやっているか

辞めた後に二度と会社に顔を出せない
顔向けできないかどうかは

辞めかたに問題がある

人は見ている
最後の姿を・・・

お尻のふきかたを
去り方を・・・

そういう私もものすごく後悔している辞めかたがある・・・

だからこそ言える言葉であるかもしれない。

今日の一言
『昔の人は本当にいいことを言っている。
立つ鳥跡を濁さず・・・』

終わりよければすべてよしではないが
最後の締めは大事・・・