衣食住、1番こだわっているのは？

私は食派！

衣：服は暑くなけりゃいい、寒くなけりゃいい。

住：住めればいい。住めば（それなりに）都。

食：変なものを口に入れたら健康を害することがある。長年の食生活で生活習慣病にもなる恐れがある。

そんなわけで、こだわるのは「食」です。

　私は小さい頃、インスタントラーメンを全然食べさせられませんでした。清涼飲料水なども、あまり飲んだ記憶がありません。親が与えなかったんです。

　今、かなり健康なのは、バカだから風邪をひかないこともありますけれど、幼い頃の食生活が大きかったと思います。自分の病気の治療で最後に病院に行ったのは、高校二年の冬のことですから、もう二十年ほども大きな病気にかかっていないことになります。といって、このときは風邪ひいて熱を出しただけなんですけれども。

　それに、北海道ですから食材が新鮮だということもあると思います。

　近所の人や知り合いがキノコとった、鮭つった、サンマいらんか、ニシン食え、とよく実家に持って来てくれます。もちろん実家でも近所の人や知り合いに、アサリやら何やら持って行きます。

　そのままで十分うまいんですから、母はあまり手をかけずにそれらを食卓にのせますが、それも良かったんじゃないかな、と思います。塩分やら糖分やら控えめになっているんじゃないかと。

　添加物いっぱいだったり、万人向けに味をととのえたものだったり、塩分糖分いっぱいだったり、そうした食べ物で育って来た人が今、ほとんどじゃないかなと思います。

　そういう食生活をして来て、ずっと続けて行く人と私とでは、もしかしたら考え方もえらい違うんじゃないか、と思って愕然とすることがあります。別に自分を誇る訳ではなく、人間の本来の食生活をして来たのは私の方であるはずですけれど、それでもやがては、少数派としてすみっこに追いやられてしまうのではないかと恐れます。

　神主としても、できるだけ産土の神様の恵みを受けた北海道産のものを、次善の策として国産のものを食べたいのですが、なかなか今の食料事情では難しいものがあります。輸入された食品の方が安いこともありますが、同じ食品で国産と外国産とがあったら、できるだけ国産のものを買うようにしています。

　また、将来は畑を作って野菜を育て、神饌としてお供えしたいなと思っています。また、鮭をつってキノコをとってもよいですし。一般の食料品は、お供えにあがることなど余り想定していないはずですので、お供えにするのを目的として他ならぬ神様のために色々調達して来る。これは将来の夢のひとつでもあります。

衣食住、1番こだわっているのは？