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はじめ、なぜこのうたが生まれてきたのか、わかりませんでした。
それでもこのうたを書き終えた直後、なぜかとても安心したのを覚えています。
その夜「なべなべそこぬけ、そこがぬけたら、かえりましょ」というわらべうたがきこえてきました。
本当は、誰も
「私」というものなどはおらず、
「私」と思っている存在は、
みんな神様がつくった「渡し」なのではないかと、思うようになりました。
いっぱいまで詰め込んだ容れ物には、いつか穴が空いてしまいます。
けれど、その穴から裏と表をひっくり返すことができるというものかもしれません。
「なべなべそこぬけ、そこがぬけたら、かえりましょ」
本当は容れ物などではなく、
自分がせき止めていただけだったのかもしれません。
穴が空いたなら、
いつだってそこから帰ればいいだけなのかもしれません。
「私」には何もわかりません。
「渡し」を感じてはじめて、
何もわからないことが、わかったのかもしれません。
それはただ「何もわからなくてもよかったのだ」と、やっと思えた。
というだけのことだったのかもしれません。
このうたが生まれた時のあの深い安心が、それを私に許してくれた気がします。
今日あなたに、このうたを渡すことができて、うれしい。
2022.10.20.
作詩・作曲・編曲・映像編集
遥奈
撮影・衣装制作
よーこ
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