社会主義の目指すところは、
日本から労働者階級というものを、
消し去ることでなければならない。
労働者階級を消すとはどういうことか。
人、一人一人が生きがいを感じて働くようになれば、
それは生きる生命、喜びの発露であって、
もはや労働者階級をは言えないでしょう。
本当に労働者階級を消し去ろうと思ったら、
人が一人一人、生きがいを感じて生きるようにすればいいのです。
今の社会党や共産党は、
労働者階級を自己の基盤にして、
日本の国の方を解消してしまおうと、闘争をこととしている。
- ソニーの厚木工場で
東北の田舎から中学を卒業しただけの若い女工さん。
トランジスターを作る女工さんは、
精神統一され、目が輝いている。頬も光っている。
完全に生きがいを感じて働いている。
３年働くと、顔が自ずと美しくなる。
農村の郷里へ帰ると、お嫁にくれと引っ張りだこ。
それを聞いて嬉しかった。
戦後、これくらい嬉しかったことはない。
「日本民族の危機」 岡潔先生 著
“日本民族の危機”より