第1回期日のご報告 | 新宿区ホームレス生活保護裁判を支える会blog

第1回期日のご報告

東京地裁第522号法廷にて、新宿区ホームレス生活保護裁判の第1回口頭弁論が行われました。
私たちの事前の呼びかけなどに応じてくださったみなさまが詰めかけてくださり
多くの傍聴人であふれ、定員40名ほどの法廷内には人が入りきれず、40名以上の方は、法廷の外で口頭弁論を聴いていただっきました。

期日前には、新宿区役所と東京地裁前で裁判についてのチラシを配布しました。
新宿区役所では、多くの職員がチラシを受け取り、読みながら庁舎に入って行きました。
地裁前でも、通りすがりの方が「これはどういう裁判なの」と声をかけてくださったり
立ち止まってチラシを読む方もいらっしゃっいkました。


開廷後は、まず原告が法廷に立ち、これまでのあらましと福祉事務所の対応を簡潔に述べました。
前日は緊張のあまり一睡も出来なかったという横山さんでしたが、
これまでの経緯をしっかりと自分の言葉で堂々と述べ、
新宿区の福祉行政に対して対峙する姿が印象的でした。
その後、弁護士の戸舘圭之氏がこの裁判の趣旨と争点を述べ閉廷となりました。

その後の報告集会には、傍聴に来てくださったみなさまの多くが参加してくださいました。
戸舘弁護士から第1回期日の報告、横山さんと弁護団長の宇都宮健児さんから挨拶がありました。
その後、この裁判の争点、新宿区の生活保護行政の問題点などを静岡大学の笹沼さんに
詳細に説明していただきました。
また、会場の方からもいくつかご意見やご質問をいただきました。


「絶対的貧困状態にあるホームレス状態にいる人は、
 なぜ居宅(アパート)にて生活保護の利用ができないのか」



この新宿区ホームレス生活保護裁判は、実際に野宿生活を強いられている当事者の方や、そういった方を支援している方がたにとっても非常に重要な問題として捉えられており、大きな関心が持たれています。
また、全国でホームレス支援にかかわっている方たちからも、注目されています。

新宿区では、この間もホームレスの方に対し、間違った生活保護行政の運用が続けられているため、
多くのホームレスの方が生活保護を受けることができず、路上生活を強いられています。
その中には、仕事がなくまったく収入の無い方、病気の方、高齢の方も含まれます。

ホームレス=絶対的貧困状態にあり、どこにも行き場がない状態
こういう状態にある方にこそ、居宅(自分のアパート)で生活保護を受け、安心して暮らすことが必要なはずです。


次回裁判は11月5日水曜10時45分より東京地方裁判所522号法廷で行われます。
新宿区の間違った保護行政をただすためにも、この問題を多くのみなさまに知っていただきたいと思います。

(事務局n)