リクエストをいただいたので、久々に過去の秘書時代の話です。

 

副社長秘書をしていたころ・・・副社長秘書の終わりごろの話です。

 

秘書課に、若い男性職員が秘書見習いみたいな形でいました。

仮にJ君と名付けましょう。

 

私は当時副社長秘書だったのですが、副社長が社長になることが内々で決まっていたこと、

私自身が結婚したばかりで、夫(別の会社)の転勤が予定されていたこともあり、

副社長が社長になるときに会社を退職しようかどうかと考えていたころの話です。

 

副社長がオフィスにいらっしゃらないときには、秘書課の席に座って執務をするのですが、

その秘書課の私の正面に座ってた30代そこそこの若いJ君。

 

俺T大卒 ◎◎高校卒、女の子はS心卒しか興味ない

 

みたいなことを延々と言ってる、ちょっと恥ずかしいくらいナルシスト君でした。

 

 

J君、ほんとに、要領がいいというか、あざといというか、

上司が見ているところとみていないところでまるで態度が違うという。

 

例えば上司が出張中だと、平気で遅刻してくる。

その遅刻の理由を、J君付きの派遣の秘書さんに嘘の報告をさせている(Jさんは朝は○○に立ち寄りです・等)

派遣の秘書さんに留守番させて自分はさっさと帰宅している(通常は派遣さんを帰宅させ、職員が待機しているべき)

などなど、危機管理的にも問題があるタイプでした。

 

で、彼のとんでもないところは、そういう要領の良さが全面にでて、

発言が、自己愛ダダ漏れだというだけでなく、若干、モラハラ気質があって、急に理不尽なことでキレるところがある部分でした。

 

このように、普通の人はできないことを上にばれないようにやる人って、実際とても優秀なんです。

目立つこと大好きだから、上に対して、お仕事できるように見せるのも上手。

 

本当は秘書なんかより、要領の良さを、生かせる仕事をさせたほうが向いていたでしょう。

 

ただいつ、ズルしていることがバレるかわからないから、

その場にいる一人一人にパワハラとかモラハラの根を植え付けるんです。

エリートの俺様のことをなんかチクったらただじゃ置かないぞ的に。

 

ただやぶからぼうに、そういう態度をとっていたら、全員にバレるし、きらわれるので、

そこを本当に巧妙にやるのです。

 

カモフラージュ的に、だれか一人をスケープゴートにしてタゲります。

 

例えば女の子が2人いれば、AさんとBさんを平等に扱うのではなく、Bさんの方を贔屓して、なんだったらAさんの悪口を一緒にいうなどして、仲良くなり、Bさんを自分の味方につけてから、Aさんをたたき出すのです。

Aさんに当たり散らすことで、Bさんのことも脅している(俺を敵に回すと怖いぞ、でも俺はBさんの方が気に入ってるからなんでも俺にいってくれれば俺が守るから・・みたいなアメとムチ)

 

ただ秘書課にいるような女性はそれなりに男性を見る目も肥えており、ある程度の年齢以上の秘書にはそんなやり方は通用しないのですが、こういうことを人生の大半ずーっとやってきている彼からすると、それはもう朝飯前というぐらい、あざといぐらいにやります。

例えば、仕事ができる秘書とできない秘書がいるとすると、この場合、出来ない秘書の方にとりいって、出来る秘書を一緒になってディスります。

 

年齢が上のおばさん秘書と若いお嬢さん秘書がいると、お嬢さん秘書の方にすり寄って、おばさん秘書の方をディスります。

 

おばさんといっても、これが係長級とか主任級ですと、全く扱いは違います。

つまり、年齢が高いのに、ヒラで役職がついていない一般職の女性秘書 を真っ先に悪者に仕立てるのです。