前の記事では、
私が担当のクールさんや、親衛隊長さんの秘書業務は、美女さんに譲ってしまえばよかった
と書きました。
誤解を招いてしまう書き方だったので、修正します。
上司から明確な指示、人事からもきちんとした職掌の変更がないのに、
勝手に忖度して、「譲ってしまえばいい」で、担当を降りてしまう・・・なんていうのは間違いです。
それだと、
「ぽこさんがやらないから、怠慢だから、なんにもしてくれないから、だから美女さんに頼んでやっていただいてるんだ」
という話にされてしまうだけのこと。
相手の思うつぼ。
私に仕事を与えないことで腐らせて、他の人にやらせてしまう、今風でいうなら、それはれっきとしたハラスメントです。
しかも、美女さんは、「クールさんや、親衛隊長さんに限り手出ししたい」というだけの話なのです。
仕事がなくて可愛そうということであっても、
「誰でもいいから、なにか仕事をさせてください」というのではないのです。
実際、上司がお地蔵群に変わったとたん、まったく興味を示さなくなり、知らんぷり状態でした。
つまり、
私の上司に対して、個人的なえり好みを優先している、ということです。
クールさんや親衛隊長さんのことならお手伝いしたい。
なぜなら彼らのことが好きだから。
役員秘書の肩書のまま、部課長室の手伝いをすれば、ありがたがられるしチヤホヤされるし、
なにか問題があっても「ぽこさんがお一人でできないから部課長が困っていらしたのでお手伝いしてさしあげた」
という話にできてしまうから、万が一なにか問題が起きても、私のせいにできるので気が楽。
ようは、めちゃくちゃ美女がワガママ
そして、その美女のワガママを優先して、美女にいい顔をしたい男性上司のワガママ
というだけの話なのです。
だからといって、そのような方たちに面と向かって怒ったり苦情を言えば、ますますこちらの立場が悪くなるだけ。
そんなある時、クールさんから言われたのです。
「僕はやってくれるのはどっちでもいいんだよね」
これはつまり君じゃなくていいということです。
なんだったら、美女さんにやってもらいたいという意味が強いので、こういってるとも思えます。
これは、上司が自分の秘書に一番言ってはならない言葉です。
これほど相手にやる気失わさせる言葉ってないですよね。
私はこれでも秘書課正式採用でしたし、会長の秘書もやりました。
会社の合併時期の大変な時期も乗り越えてきました。
それがクールさんの担当になったとたん、クールさんから「お前の仕事なんて」と、下に見られるのなら、
とてもやっていけないと思いました。
自分の秘書の職掌を守れない上司の秘書なんて、やれるわけないですよね。
秘書以外のものが秘書面して四方八方から手を突っ込んでくるわけですから。
ただ、冷静に考えると、クールさんから頼まれることは大したことではありませんでしたので、
美女さんと私のどちらがやっても支障はなかったのです。
ですから、クールさんが美女さんに頼んでることは、個人的なお願いレベルのことだ、と思うことにしました。
親衛隊長さんはクールさんのように面と向かっていうことはありませんでしたが、
代わりに、影でこそこそやっていました。私が来るとピタッと話をやめたり。
はっきり言われるのもショックでしたが、こそこそやられるのも気分はよくありませんでした。
つまり、会社というオフィシャルな場所、ビジネス優先である場所において、
この二人の上司は、個人的な好き嫌い、美女さんがかわいそうなんだかチヤホヤしたいんだか?
といった感情を優先させているだけのこと。
その感情を優先させるために、自分の部下をないがしろに扱っているということ。
一見すると、美女さんが私の仕事を奪いに来ているようにも見えますが、
美女さん一人でそんなことが成り立つわけでもなく
この場合でいうのなら、クールさんと親衛隊長さんのお二人に女性部下に対するスキがあるんです。
そういう上司は秘書の方でも見限っていいんです。
もちろん見限ったといっても、態度に表したり、拗ねたり、仕事の手を抜いたりはしないです。
毎日同じようにお声かけをし、ルーティンの確認をすることは続けます。
それはプロだから。
プロと言うのは小さなプロのふるまいを続けていることで、何年後かにその結果がついてくるもの。
最低の点数になりそうなときでも、喜ばれなくても、むしろうざったがられていても、
ダメージをできるだけ抑えておく、ということもプロの仕事です。
そして、残りの3人の部課長の秘書業務までも、クールさんや親衛隊長さんと同レベルの仕事にしてしまう必要はない。
なので、残りの3人の仕事を、いかにお手伝いできるか?を考えました。