実際秘書をされている方で、秘書検定資格を持っている方はあんまりいらっしゃらないような気がしますが、
(・・・というか、資格を持ってなくても、秘書に配属されているから、取得する必要性を感じないのでしょうね)
私もどちらかというと、秘書検定は、”女子大生が就活時に履歴書を埋めるために間に合わせでとるイメージ”だったので(←失礼でスイマセン)最近まで持ってませんでした。
ですが、モラハラ上司の秘書をしていたときに、秘書検定をとろうと思い立ちました。
まあ、それぐらい悩んでいたんです。モラハラ上司の秘書として。
どうしてうまくいかないんだろう。なんか業務のやり方を間違えているのかな
って。
ただでさえ秘書業務というのは、試行錯誤の毎日。
それがやりがいでもありますが、自己満足に陥ってるだけではダメ。
当時の私は個室に一人配属の秘書。
業務の仕方が自己流になっていたのは事実です。
そこで、多少他人様から、ダメ出しされてみるのもいいかなと思って、
秘書検定を受けることにしてみました。
社会人経験のある方が目指すなら、1級です。
「準1級でいいや」とか、中途半端なこと言わずに、多少無理してでも1級を目指してください。
合格率25~30パーセントぐらいですから、けっして難関ではないです。
難関ではないけれども、意外と、結構落ちます。
イメージとしては、筆記で半分落ちて、二次の実技で半分落ちる感じです。
筆記は一度受かると1年間は免除されるので、二次の面接は
再チャレンジ組が混ざっての、半分合格です。
また、1級の場合、一次の筆記が結構特殊でして、とある有名秘書講座の講師の方は、一次で何度も落ちたとか。
この方がダメなのではなく、ちょっとクセがある→自己流ではだめということです。
二次も、なかなかにクセがあります。
こっぱずかしくなるような面接試験があります。
最初DVDを見た時は、「え、これやるの?」みたいな感じで、正直抵抗ありました。
もちろん、自己流ではだめ。
当時の私は、自己流を一旦ゼロに戻したかったので、一度自分のやり方をリセットする必要がありました。
結果として、1級をとってよかったと思っています。
履歴書に書くとき、私ぐらいのシニアの秘書の場合、1級なら堂々と書けます。
「一応秘書歴長いですし、一応持ってます」という程度のものですけどね。
次は国際秘書検定を取得したくなり、こちらも取得しましたが
こちらはあまりネットで試験の対策概要等書かないでほしいということなので、
試験の詳細は書けないのですが、以下書ける範囲で。
こちらは「国際」とはついていますが、外国人の秘書用ではありません。
どちらかというと、海外とやり取りが多い日本人の上司につく秘書用と思ってもらった方がいいかもしれません。
大学教授、医師、学者といったアカデミアの方の秘書は、こちらの資格勉強はとても役に立つと思います。
というのも、これらの方たちは秘書は少数精鋭で持っておられ、かつその秘書が比較的なんでもやらねばなりません。
海外とのやり取りも、所属機関の職員さんがやるというよりは断然秘書がやってることが多いからです。
外資系は私は経験したことがないので、わかりませんが、外資系でも比較的そうかもしれません。
私の場合、上司は英語を使う方で、海外からも来客が多い方だったので、こちらの勉強はとても役に立ちました。
資格が役に立つという意味ではなく、勉強内容が実践的だったので、いつも「これでいいのかしら」と思いながらやってたことが、
自信をもってやれるようになりました。
資格取得後、異動になりましたら、次の上司は国際業務からは程遠い方でしたので、資格を生かすチャンスはなかったのですけども、
秘書のキャリアとしてはステップアップできましたし、その後も結局とんとん拍子でフロアだけは上に上がっていけています。
留学経験や海外で就業した経験がなくても、そこに向けて勉強をした(し続けている)、
ということが一つ評価されているのかなと思います。
フロアが上にあがりますと、例えば海外業務などは専門部署が担当してくれますし、語学のエキスパートもつく(翻訳・通訳)ので、
私などが慣れない英語を駆使する機会は減ったのですけども、とはいえ、社内にも内緒の機密のようなものを扱う場合は、
私がなんちゃって英語力でたたき台を作ったりもします。
また、国際部門等があげてきた書類をみても、「あら、ここがちょっと抜けてるかも」的なことに気づけるといいますか。
つまり、全体を俯瞰してみつつ、ポイントは外さないといった対応ができます。
なんか、また勉強したくなってきました。
マゾっ気があるのか?時々厳しくダメ出しされたくなります(爆笑)