[備忘録]復興地で動いてきて、感じること | イイコトとの懸け橋「社会貢献探訪記」

[備忘録]復興地で動いてきて、感じること


こんばんは。しんじょんこと湯川伸矢です。

ちょっと今日は3ヶ月ぶり石巻に入った時に感じたことを書いてみようと
思います。と言ってもこれまたひとりごとに近い備忘録ですw

先日、キャンドナイト放送局のUst配信のために塩竈に行ってきました。

キャンドルナイト放送局 from 宮城県塩竈市
http://www.candle-night.org/jp/2011/


イイコトとの懸け橋「社会貢献探訪記」-キャンドルナイト


その夜もキャンドルの明かりの中、みんなすごく素敵なことを語っていて、みんなが各々にこの3.11から感じていることがココロに染みてきた。

そして、その次の日に久し振りに石巻に入った。

最初に3月20日に石巻に入ってから物資配給や炊き出しを行ったりと緊急支援と言われているようなまず必要となることを当時はがむしゃらにやろうとしていた。一次情報とミスマッチが起こって必要なところにちゃんと物資が届いていないようなことも本当に目の当たりにしたりしていた。でも、ただその場その場で最善のことを模索して当時は動いていた。
そして、3月27日に石巻を出てから、自分のフィールドは亘理町、山元町、蔵王町、いわき市が中心になり、あれから一度も石巻には行っていなかった。

たくさんの仲間たちが今も石巻で動き続けている。メールや電話で現状を聞いたりをしてはいたけど、一度も入っていなかった。
あの時に仲良くなった高校生とか顔見知りになった石巻の方とか今も動き続けている仲間たちの顔が本当に目に浮かんできた。

そして、塩竈での配信が終わってからその次の日は時間もあったのでせっかくなので石巻に入ってみることになった。

気がつくともうあれから3ヶ月も経っていたんだなぁ。
本当にあっという間に時間が流れていく。本当につい最近入ったばかりだと思ったけどもうこんなに時間が経っているんだよね。

そういえばあれから一度も休んでいないんだよなぁ。体の疲れからもそのことをなんとなく感じていたけど、こうやって振り返ってみると、もうそれだけ日数も経っていたことに今更ながら少々驚いた。

さて、石巻に入っていく前はなんだかちょっとした緊張感と懐かしい気分がココロを覆っていた。

到着してすぐにボランティアたちの拠点となっている石巻専修大学に入ってみた。
あの頃も何度も行ったところだ。

やっぱりあの頃よりもテントも増えていて、ボランティアセンターも体制がしっかりとしていたし、たくさんの方々からのメッセージもたくさん届いていた。

道路もあの頃にあった瓦礫が随分と片付いていた。
この3ヶ月間にたくさんの方々がここで動き続けてきたんだよね。

とはいえ、もちろんまだまだ完全復興には時間がたくさん必要だったけどね。
あの頃に本当にまだ泥だらけだった湊中学校も綺麗になり、湊食堂という食堂までオープンしていた。


イイコトとの懸け橋「社会貢献探訪記」-みなと食堂


物資をよく届けに行った避難所になっていた会館も誰も人がいなくなっていた。


イイコトとの懸け橋「社会貢献探訪記」-会館


炊き出しや物資配給を行っていたセブンイレブン前にも移動販売車が来ていた。


イイコトとの懸け橋「社会貢献探訪記」-移動販売車


そうやって一歩一歩進んでいるんだよね。

自分もこうやって動き続けているけど、本当に自分なんかの力って何か意味があるのかな。
なんて、考えてしまうこともよくある。

でも、こうやってひとりひとりが動き続けた結果が形として見えてくるとなんだか涙が出てくるほど嬉しくなる。
よかった。やって良かったんだよね。動いてよかったんだよね。
そうやって、自分を励ましてくれているような気がしてくる。

まだまだ問題は山積みだし、復興計画もどうなるのかよくわからない。

それでも、「今」必要となると思うことをちゃんと現場の方と語りながら進めていけばきっとまた時が経って振り返ったときにやって良かったんだよね。って思える日が来るんだと思う。

今も一緒に動いている仲間がニーズ調査をしているという仮設住宅にも少しだけど顔を出してみた。
少しずつニーズやフェーズも変わっていく。
今、できることってなんだろう。自分にできることってなんだろう。いつもそんなことばかり考えてしまう。

だんだんと疲れが溜まってくると、回りにも強く当たってしまうこともあるし、疲れた顔を見せてしまうことも増えてきている。

でも、こうやって少しずつでも復興に向けて進んでいる様子をみると本当に元気をもらえるよな。

また、明日に福島県いわき市に行く。
原発のこととかって自分にはどうしようもなくて、何をしていいかもわからない。
でも、いわき市に住んでいる方から「気に掛けてくださる方がいることは、とてもありがたいことです。」そんな言葉を頂けることに幸せを感じたりもする。

別に感謝してほしいからやっているわけじゃないつもりだけど、やっぱりそういう言葉をもらえると嬉しいし、応援してもらえると嬉しい。

そんなことをすごく感じる。

傍から見ていると、息切れもせずに進み続けているように見えるのかもしれないけど、自分も含めて動き続けている人たちも肉体的にも精神的にも疲労は溜まってきているんだよね。

でも、みんなの笑顔を見ると、自分の小さな力でも少しは役に立つんだと思うと、まだまだ止まれないよなぁ。
そんなことも思う。

まだまだ人間としては器が小さいな。なんて自分では感じることは多々あるけど、こうやってみんなから力ももらいながらまだまだ頑張れるような気がしている。
こうやって文字に起こしていくと素直になれる自分がいるということも気付くなぁ。

さて、いわき市でもまた少しでも笑顔と出会えると嬉しいな。
そんな想いを胸に行ってきます。

最後まで読んでくださってありがとうございます。

これからも宜しくお願いします。