北九州の友達に逢いに行く | 秋田慎治オフィシャルブログ「one moment in my life」by Ameba

北九州の友達に逢いに行く

実は今回、福岡には3泊します。

というのも、何ヶ月か前に大御所ジャズボーカリスト、中本マリさんから連絡があり、
"4/22って空いてない?"
と。すみません、その日、都内にいなくて。
"そうなんだ、残念ー。どこにいるの?"
福岡なんですよね。
"え?22日って福岡での仕事なんだけど!"

ってなやりとりで、結局23、24とご一緒させてもらえることになりました。
福岡で昼間過ごすなんて結構久しぶり。

それがわかってすぐに思いついた事がある。

昨日の打ち上げに来てくれたこうすけ、ようすけと一緒にライブをやったのは去年の10月。
お互いの曲を持ち寄って一晩過ごしたんだけど(言い方、変?)、暮れに金沢のホテルにいたらこうすけから電話が。
"実は秋に一緒にライブしたドラムの上野さんが昨夜事故で…"

本当に信じられなかった。まったく、信じられなくて。

クリスマスの日に下関でライブをして、帰る途中に居眠り運転のトラックに。

秋のライブの次の日にもらったメールがケータイに残ってて読み直したり、
しばらく経ってからなぜかかばんから名刺が出てきたりしてたんだ。

26歳だって。

結局一度しか会わなかったし、一度しか一緒に演奏しなかったけど、本当にいい人だった。
かわいらしい方だった。

福岡での連泊が決まった時、逢いに行こう、と決めた。

ROOMS斉藤氏、こうすけと待ち合わせてご実家へ。まだお墓には入っていない、とのことで。

お母様が出迎えてくださって。
いろんなお話をしてくださった。
もちろん、四十九日は過ぎているんだけど、もう少し手元にいてほしい、って気持ちは痛いほどよく分かった。お母様、祖母様の気持ちがいろんなところから身にしみた。
でも、亡くなって、この子はこんなにいい仲間に囲まれてたんだ、って気づいたって。
いろんな人がいろんな事をしてくれる,というのは僕は彼女の人徳だと思う。あの人らしい。

下関のライブハウスの方が亡くなった日の演奏をたまたま録音していて、CDにしてプレゼントしてくださったとか。
亡くなってから数ヶ月、テレビをつけることもなく、そのCDをずっとずっと聴いていたって。

人の命がなくなるって事がわからない人が多すぎる。
福岡は飲酒運転ワースト1なんだとか?斉藤さんがおもしろいことを言ってた。
飲酒運転撲滅のいろんなキャンペーンをやってるけど、そんなことをやらない人にはそれは届く。
でも、飲酒運転をやるような人に届くようなキャンペーンを考えないと、って。なるほど、だよね。

車だけじゃなくても、人を殺めるにはそれなりのその人なりの理由があるのかもしれないけど、
あまりにもその人の事を考えなさすぎ?その人自身のこと、その人の周りにあること。
でも、きっとそんな時、人はきっと悪霊に取り憑かれてるんだと思う。

帰り道に車の中でふと考えた。

いまだに、僕はまだ越智 順子さんのCDを聴けずにいる。
いつか、聴けるかな。