さて。
世のライダー諸氏が日の出と共に民族大移動を開始した頃。
家紋はムスメちゃんの小学校最後の運動会の晴れ姿を応援すべくモリモリ準備をしていた。
ちなみに家紋の会社にいるもう一人のSSTRライダーも、子供の運動会にビタハマりして今年は参戦を見送っている。
まあ、一家の主たる家紋が「絶対にイカねばならぬ闘いが其処に在る」と断言したら、闘いに赴く家紋を止められるヤツは居ないので、本気で行くつもりならなんとかなったのだが、まあ、中学に入ったら運動会とか見にこなくてイイとか言われそうだからな。
最後のお勤めだと思って全力で応援に当たったのだ。
あと、な。
闘いに赴く家紋を止められるヤツは居ないが、闘いに赴いてる間に荷物をまとめて出て行ってしまう嫁さんとムスメちゃんを止めるヤツも居ないって問題もあるのでな。
自ずと答えは限られるのである。
うむ。
運動会は、子供たちの熱気とエネルギーで煮え滾る熱い闘いの場であった。
夏日?真夏日?の昼日中にご苦労な事であったが、そんな中、ウチのキャプテンは胃腸かぜでイマイチ調子が悪く、本来の実力を出し切れずに不服そうであった。
家紋に言わせれば、調子悪いなら運動会くらい休めばイイと思うのだが、ウチのキャプテンにはそう言う考えは毛頭ないようで。
今自分にできるベストを尽くして頑張っていた。
まあ。
ソコは褒めてやってもいいかな。
って言うか、今気づいたんだが。
「毛頭ない」って表現。
スゲエ言葉だな。
「毛が頭にない」って書くとか、誤解を恐れないにも程があるわ。
家紋はアレだ。
誤解を恐れる保身的なサラリーマンなので、ココは表現を改めさせて頂こう。
先ほどの
「調子悪いなら運動会くらい休めばイイと思うのだが、ウチのキャプテンにはそう言う考えは毛頭ないようで。」
と言う表現を、
「調子悪いなら運動会くらい休めばイイと思うのだが、ウチのキャプテンにはそう言う考えは毛筋程もないようで。」
と改めさせて頂くと共に、謹んでお詫び致します。
さて。
そう言えばウチの小学校の競技の実況放送なんだがな。
やっぱ部活の放送部員とかがやるんで、結構一本調子で。
100m走とかだと
「一斉にスタートしました。赤が早いです。白も頑張って下さい。赤が一着でゴールしました」
とか云う淡々とした感じで。
シチュエーションによって赤と白が入れ替わるだけの実に寂しい感じの実況であった。
ぶっちゃけ『家紋(オレ)にやらせろッ!』とか言って放送席に乗り込んで、
「さあ、アカシロアカシロアカシロ 整然と並んだ6人の子供ビュレットがトラックのレーンにリボルバーインされた、スターターの指がトリガーに掛かる、引かれたッ!轟音とともに飛び出す六発の弾丸たち!」
とか
「アカが早いアカアカアカアカアカ、ココでシローーーーーーッ!! 圏外から一気にシローーーーーーッ!!!」
とか、パワー溢れる実況で運動会を盛り上げてやるんだがな。
少なくとも家紋だけは楽しいと思ったのだが、万が一にも盛り下がったりしちゃうと残りのムスメちゃんの小学校生活が暗雲に覆われてしまうので、ギリギリの線で妥協した。
家紋は自身の気持ちを盛り上げる為に、脳内実況放送を行なったのである。
お陰で、結構楽しい一日であった。
ちなみにウチの運動会の最後のシメはだな。
家紋ヶ原の戦い(仮)と云う、騎馬戦、帽子取り、鈴割りがセットになった複合競技である。
騎馬戦はアカシロ双方がぶつかり合い、双方どちらかが相手の大将の帽子を取ったら勝ちなのだ。
入場前から騎馬を作って、NHK大河ドラマ風林火山のテーマと共に入場する様は実に勇壮で。
号砲と共に走り出す騎馬がぶつかり合う様も実に勇ましい。
何より、正々堂々とかクソ喰らえ、やあやあ我こそはとか言ってる間に後ろから帽子スパーンとか云う問答無用なトコが実に実戦的でイイ。
ちなみに最後は。
大将の騎馬の他は残った騎馬が一騎のみと云う軍勢で、雄叫びと共に敵陣に突っ込んだ大将が壮絶な討ち死にをして終わったのである。
負けちゃった大将の子はないちゃって。
泣くか泣かされるかの壮絶な戦いであった。
うむ。
まあ。
子供の運動会だしな。
ムスメちゃんも楽しんでたみたいだし。
良かったんじゃないのかな(^ ^)
って訳で本日は以上。
解散。
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