インストラクショナルリーグの最後の"シメ"⁉︎ということで、"TEXAS TRIP"があります。

アリゾナからテキサス方面(テキサスやオクラホマなど)に移動して、大学生との交流試合を行ないます。

 

初戦は、全米7位の超強豪大学の"オクラホマ州立大学"との試合です。

僕にとって、アメリカの大学の施設に行くことは初めての経験だったので、これもまた凄く楽しみな経験の一つでした。

そして初めて行った大学が、オクラホマ州立大学の野球部ということで、ここではもう試合前から、球場施設の凄さに圧倒されましたね…

日本人の感覚からすると大学野球とは思えない程の立派なグランドとスタンドです。

そしてまた熱狂的なファンが沢山いて、みんながその大学のTシャツを着て応援に来るのです。

 

これが"大学チームなのか⁉︎".

と驚くほどのプロ並の施設で、観客も沢山入ります。

そう、アメリカの大学スポーツは、アメフトを筆頭に地元に完全に根付いていて、母校愛も大きいので、沢山のファンがいて、一種のビジネスとしても大成功しているのです。

 

 

 

 

そのレベルも全米トップクラスになってくると、レギュラーのほとんどが、この後メジャーリーグのドラフトに指名されるという選手ばかりなのです。

 

そしてこのレベルの大学との試合は、レンジャーズのこのインストラクショナルリーグのメンバーでは、正直ちょっとレベルの差があります。

年齢もレンジャーズの方が若く、相手は金属バットで対戦するので、どうしてもレベルの差が明らかに大きくなります。

それでもその中で、相手を完全に抑えたり、打ったりする選手は、やっぱりマイナーでもルーキーリーグではなく、シングルA以上に所属する選手がほとんどだという印象でした。

しかし、現状ではレベルの差があったとしても、素材としては一級品の選手ばかりなので、今後の成長に期待するということですね。

 

そして結局この遠征の初めの4連戦は、オクラホマ州立大学、オクラホマ大学、アーカンソー大学(連戦)と試合をして4連敗でした…

特にアーカンソー大学は、この中でもさらに強豪チームで、全米でも毎年トップクラスのレベルがあり、選手は毎年5人〜10数人ドラフトに指名されるプロ予備軍でもあります。

施設も本当に凄くて、日本のプロ球団はもちろん、メジャーリーグ球団でもここまでの施設を整えているところは少ないという、もう"プロ以上にプロ?"と思ってしまいました。笑

ちなみにヘッドコーチ(日本で言う監督)の報酬は、軽く1億円を超えるそうです…笑

 

そしてスタンドには練習試合でも5000〜1万人くらいのファンが駆け付け、試合中も歓声やヤジ⁉︎(笑)も凄くて、ドミニカアカデミーから来た選手はこれだけの沢山の観客を前に試合をすることは、これまでほとんどなかったと思うので、これも良い経験になったと思います。

 

 

 

 

 

そして遠征の最終日となる5連戦目には、レンジャーズのメジャーチームの本拠地アーリントンでの試合でした!

これにはもう選手も僕も⁉︎(笑)、テンションが上がりっぱなしでした。笑

「今日一日俺はビッグリーガーだぜ!」

と、嬉しそうに選手が僕に話しかけてきた時は、僕も何だか凄く嬉しい気持ちになりました。

 

こういう機会は本当に選手の今後の励みになるし、改めて素晴らしい試みだと思います。

「いつか俺はここでプレーするんだ!」

という気持ちがさらに大きくなり、その後の取り組みの変化にも繋がるからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな夢の舞台でもあるメジャーの球場で、試合ができたこと、そして最終日にしてやっと勝利できたことで、本当に気分良くこの遠征を終わることができました。

 

こうしてこの最終戦をもって、インストラクショナルリーグを終えるとともに、この瞬間、僕の今シーズンも終わりを迎えたのでした。

 

試合後には、選手やコーチ陣と熱いハグ(笑)や固い握手を交わし、

「また会える日を楽しみにしてるよ!」

と、お互いが言い合いました。

皆んな無事にシーズンを終えた安堵感と、少しの間⁉︎離ればなれになってしまう淋しさとが入り混じった複雑な感情で、僕も皆んなとのお別れをしたのでした。

 

僕にとって、レギュラーシーズンでの経験を終え駆け付けたこのインストラクショナルリーグは、最高の経験になり、本当に充実した毎日になりました。

 

そして、このリーグを通じて、また僕の中の考えや理論が整理されていき、

「やっぱり教えたい!コーチをしたい!」

という僕の中での思いや情熱がMAXになったのです!笑

 

終わってみれば長いようで短かった"僕のアメリカ武者修行"は、無事終えることができました。

 

僕にとって、感動、挫折、後悔、感激など久々に様々な感情を味わうことのできた激動のシーズンは、こうして幕を閉じたのでした。。