2度目の訪問は、7月下旬となりました。

前回で、どんな環境かもどんな一日の流れかも分かっていたし、仲良くなったスタッフもいるので不安なく、むしろみんなに会うのが楽しみなくらいでした。

 

そして施設に到着すると、選手の多くが覚えていてくれて、向こうから「シンジ!コモエスタス!」と満面の笑みを浮かべて出迎えてくれてのは本当に嬉しかったです。

またスペイン語の発音⁉︎なのか、シンジが「チンジ」に聞こえるのも何か可愛く思えましたね。笑

 

2度目ともなると、もう僕も慣れたもので、自分から選手にコミュニケーションを取ることができたし、またメッセージでのやり取りをしていた選手のピッチングを久々に見れるのもとても楽しみでした。

 

 

この時期ドミニカでは、アカデミー同士が対戦する公式戦の真っ盛りで、僕が合流した日も試合が行われていました。

こちらの試合では、ベンチにいる選手が味方選手を凄く応援していてチーム一丸となっている印象でした。

味方の選手がタイムリーヒットを打ったり、ナイスピッチングをしたりすると、もうそれで勝ったかのような喜び方で、本当に真剣勝負の中でも"ゲーム"を楽しんでいるようでした。

またベンチの選手は、自然と応援がリズムになったりして、時折それが歌になって盛り上がったりもして、僕は少年野球の時の応援を思い出して何か嬉しい気持ちになりましたね。笑

 

こちらのラテン系の人々は、生活の中でも音楽が聞こえると自然と手足でリズムを取り踊っています。

これがもしかすると、スポーツの中でのリズム感を自然と養っているのかもしれませんね。

 

 

 

こんな雰囲気の試合ですが、選手のレベルは今すぐにでもマイナーのチームに合流できるよう選手も沢山いました。

僕が前回アドバイスを送っていた投手も順調に成長しているようで、少し安心しました。

またコミュニケーションも増えていったことで、アドバイスを求められることも凄く増えました。

 

その中で、ある日試合で調子が悪く結果が散々な投手がいたのですが、僕はいてもたってもいられず、少しタイミングを見計らいながらも励ましに行きました。

そうすると、その選手も僕に話を聞いて欲しかったのか、直後で興奮はしていましたが色々と沢山のことを話してきて、それは正直嬉しかったですね。

僕も当然スペイン語は話せなかったのですが、「少しでも力になってあげたい!」「気持ちを奮い立たせてあげたい!」という一心で、携帯の翻訳アプリを一生懸命使って、少しでも伝わるよう話し、その選手も話し終わった後はスッキリした表情だったので、「少しは役に立てたかな?」と思い、それは僕にとっても貴重なことだったと思います。

 

僕はここにいる選手たちのために、まだまだこれからも「少しでもきっかけを作ってあげたい!」と思ったのでした。。