僕は当初からシーズンの半分を2Aと3Aの両チームで経験させてもらうことが決まってました。
予定通り、シーズンのちょうど半分くらいにあたる7月4日が最終日です。
その前日は、僕にとって本拠地での最終日ということになりますが、練習開始前にいつもと違い急に、全体ミーティングをしますとのことで、
「何の話かなー? 7月4日のアメリカ独立記念日の話かなー?」
などと想像していました。
そしてミーティングが始まるや否や、いきなり監督が僕のことについて話し始めました。
「シンジは、明日で2Aを離れます。本当に寂しくなるよ。色々と本当にありがとう!」
なんと僕のために開いてくれたミーティングだったのです!!
僕は凄くビックリしたのと、こういうのに全く慣れておらず照れてしまったこともあり、最終日のために用意していた挨拶文もあったのですが、そこでは何も出来ず、ただ一言、
「Thank you so much!!」と言えただけでした…
本当はもっと気の利いたことが言えたら良かったのですが、そんな英語力もない自分にこの時ばかりは本当に情けなく残念に思いましたね。泣
その後、みんなのサイン入りユニホームと大好きなウイスキーをサプライズでプレゼントしてくれました!
本当に感謝でいっぱいで、そしてみんなの気遣いに僕は心の中で泣いてました。涙
ミーティングの最後にはみんなで集合写真を撮り、そして頂いたユニホームは一生の宝物になりました!
お酒は飲んでしまいますが。笑
また翌日の7月4日は朝から移動してアウェイでの試合です。その日が僕の本当の最終日であり、偶然にもアメリカの3大記念日である独立記念日でした。
その偶然に、新たな旅立ちに向けて何か自分で勝手に背中を押されてる気がしましたね。笑
そして最終日当日、みんな練習時から「今日が最後だよな?寂しいよ。」と声をかけてくれたりして、僕も本当に寂しい思いが益々募っていきました。
その後の試合は投打ともに強い内容で大勝し、僕がよく話して気にかけていた投手の1人は最後も素晴らしい投球を見せてくれ、僕自身も大満足の試合でした。笑
そしていつも試合後に行われる全体ミーティングでは、監督の試合の振り返りの話の後に、僕の希望で最後の挨拶のために時間を作ってくれました。
そこでは改めてみんなにお別れと感謝の気持ちを書いて用意していた英文を、下手な英語と分かっていながらも自分の声で伝えたいと思い、一生懸命読みました。
「I was able to have a great time here in Frisco and that is because everybody here was so friendly to me. Thank you all very much‼︎
………
…この先チームが勝つこと、みんなが成長することを願っています。
そしてまた合える日を楽しみにしています。
Good luck!!」
そして僕の挨拶が終わるや否や、大歓声と拍手が湧き起こったのです!
その直後には、チームのその日の「ヒーロー賞であるウマのステッキ」を渡すという儀式で、最後の最後になんと僕が受け取るというサプライズもあり…涙
本当に本当に嬉しくて、最高の思い出となりました。涙
そしてその後、コーチや慕ってくれた選手などと最後の挨拶を交わしましたが、僕はこういうことに本当に慣れていないので、涙が出かけていたのを悟られないようにと全力で気持ちを抑えていました。笑
その中でも特に、ベテラン投手コーチのジェフとは歳もかなり離れているし、最初は僕からも上手くコミュニケーションが取れなかったので、「壁があるかなー?」なんて思ったこともありましたが、今となっては最後3日間くらい毎日、「寂しいよ、いつでも戻ってこいよ」と言ってくれて、本当に嬉しかったです。涙
ジェフはレンジャーズでも一番長く投手コーチを務めている方で、僕はそのコーチングを常に見て学んでいたし、疑問に思ったことを聞きにいった時は何でも答えてくれ、本当に勉強させてもらいました。
それでもここまで距離が縮まったことに自分でも驚きだったし、言葉の通じない僕をこんなに認めてくれていたのだと。
また温かく見守ってくれていたことを知り、その愛情が伝わってきて、その時の僕はもう目に涙が溢れていました…
こうして僕は2Aフリスコ・ラフライダーズを"卒業"することになったのです。
3ヶ月間という短い期間でしたが、本当にみんな素晴らしい人間性で、最高のチームメイト、スタッフに囲まれ本当に幸せな時間でした。
そして僕は一生の思い出、宝物を手にして、次の新たな武者修行の地、テキサス州ラウンドロックに向かったのでした。。涙
大好きなジャレッド監督と大好きなジェフ投手コーチ。
若手のエブリ投手コーチ。僕の一番の相談相手でした。
アナリストのマーク。僕にデータを沢山教えてくれました。
最高に楽しい投手陣でした。
最高のチームメイト。
たくさん話せて楽しかった先発陣のみんな。
僕が書いた日本語のチームTシャツでのワンショット。このシャツはかなりバズりました笑
将来有望なガルシア。この3人での会話は最高でした笑
トレーナーのイチさん。
本当に彼の助けがなければこんな充実した日々はなかったでしょう。
イチさん!ありがとう!!