アリゾナではこれまでにご縁のあった方々たちとの再会や、誰も知らない異国の地で頼れる日本人との出会いに本当に感激しました。

 

今回はその方々を紹介させてもらいます。

 

レンジャーズには2020年ホークスの日本一に大きく貢献し、惜しまれながら1年でメジャーリーグに戻った「マット・ムーア」投手がいました。

ムーアとスプリングキャンプで再会した時は、

「久しぶり!元気だった?」

「ちょっと痩せたんじゃない?」

と話しかけると、

「日本食が美味しすぎて日本で少し太ったからね(笑)。ホークスは昨年残念だったね」

なんて、今でもホークスの成績は気にしている様子で、ホークスで一緒に過ごせた日々を思い出しました。

「まさかアメリカで同じユニホーム着て再会できるなんて!」

と、僕は本当に感激しました。

 

ムーアはバリバリのメジャーリーガーなので、マイナー選手からはとてつもなくリスペクトされていて、ある日の練習終わりには、マイナー選手の前で経験談を話す機会も設けられたくらいです。

そんなムーアと日本で同じチームだったことは僕にとっても少し鼻高々な気持ちでした。(笑)

 

 

またレンジャーズのリハビリ担当コーチには、「キース・カムストック」さんがいます。

カムストックさんは、僕が小さい頃に大の巨人ファンだったので、1985年のシーズンで活躍したのをテレビで見ていた憧れの投手でした。

そのカムストックさんとレンジャーズで会えた時は本当に感激し、

「ゲンキデスカ?チョウシドウデスカ?オツカレサマデシタ!」

と、本当に流暢な日本語で話しかけてくれ(笑)、日本の練習スタイルにビックリした思い出や、当時信じられない出来事だったりと、カタコトの日本語や簡単な英語で色々な事を沢山話してくれ本当に楽しかったです。(笑)

でも、カムストックさんは日本流の練習量にビックリしていたのと共に「日本の経験は凄く自分の為になった」と感謝もしてくれていたのが本当に嬉しかったですね。



そしてレンジャーズには日本人投手の「有原航平」くんがいます。

彼とは、これまで話したこともなかったですが、当然日本では対戦相手として何度も球場で見てきました。

そして何度もホークスが苦しめられてきた素晴らしい投手です!

その彼とこうしてアメリカで同じユニホームを着ていることは、冷静に考えると「凄いことだな」と。(笑)

有原には何とかメジャー再昇格できるよう頑張ってもらいたいし、僕も何か少しでも力になれればと思っています。



アリゾナでは、ホークスの伝説的な投手で、日本プロ野球史上最高のクローザーだった「デニス・サファテ」にも会えました。

サファテとは長い付き合いで思い出も沢山あるし、本当にホークスを強くしてくれたので、僕も凄くリスペクトしている選手です。

そのサファテの方から、

「クラノさんがアリゾナに来ているのだったら会いに行くよ!」

と言ってくれたので、食事に誘いました。

サファテも日本語が凄く上手だし、以前からの知り合いで現地のジムで働くトレーナーの「菅野さん」も一緒に居てくれたので昔話やこれからのことを沢山話せて本当に嬉しかったし、久々に興奮した一日でしたね。(笑)

 

 

トレーナーの菅野さんも僕のアリゾナ生活を支えてくれた一人で凄く頼りになる大切な友人です。

 

 

 

キャンプのある日にはロサンゼルス・ドジャースのマイナーチームと試合しました。

そこには、現千葉ロッテマリーンズ・ピッチングコーディネーターの「吉井理人」さんが視察に訪れていて再会できました!

吉井さんとは2015年に一年でしたが、ホークスで一緒に投手コーチでした。

「こんなところで、お互い違うユニホーム着て、それがメジャーリーグの球団のユニホーム着て会えるなんて夢のよう…!!」


僕は、実はちょうどその頃日本を思い出し一番寂しかった時期でしたので(笑)、吉井さんと会って色々と話せたことは本当に感激しましたし、何かホッとした感情が湧き出てきたのでした…(泣)

 

 


またこちらで知り合い、意気投合して何度も会って連絡を取り合う仲となった「福田太郎」くん。

福田くんは、北海道テレビ放送で有名なアナウンサーですが、彼も僕と同じタイミングで今年、自ら休職して自費でアメリカの野球を学びに来ています。

そんな彼だからこそ、僕と似た境遇で共感し合うことも多く、僕はもはや「同士」と思っています。

そんな彼と一緒に成長した姿で日本で再会できたら最高ですね!

 

 

 

そして、レンジャーズでは僕の今回の「武者修行」では欠かせない2人の日本人トレーナーがいます。

リハビリ担当トレーナーの「カイ」さんと、2Aトレーナーの「イチ」さんです。

これまでの日記でも大活躍の通訳のヒロくんと、このトレーナー2人には助けられっぱなしで、英語が全くと言っていいほど分からない僕には、本当に彼らがいなかったらこの旅もどうなっていたか分かりません…(涙)

 

実は、僕がキャンプ中に体調を崩して丸々2日間寝込んだ時があったんですね…(新型コロナではありませんでした)

その時も色々と助けてくれました。

僕はこれほど苦しいくらい体調を崩したことが久々だったので、この時ばかりは本当に凄く不安で不安でたまりませんでした…(泣)

でもこういう時、本当に日本語が話せる人が近くにいる有難さ、安心感を身に沁みて感じ、色々と気遣ってくれ助けてくれた彼らには感謝してもしきれません。(涙)

 

そして最後に、レンジャーズで心のケアを担当するコーチの(メンタルコーチはまた別にいてその役割とは少し違います)、「ロイ」さん。

日本人ではありませんが、ロイさんは僕がキャンプに来てすぐに、度々話しかけてくれ、

「俺は日本の心を持っているぜ!」

と、いつも会うたびに胸の前に両手でハートマークを作って(笑)、僕に寂しい想いをさせないようにと常に気遣ってくれていました。(涙)

 

他にも沢山の素晴らしい出会いがありましたが、ロイさんが僕とトレーナーの2人と一緒に日本食レストランに連れて行ってくれた写真を載せて、今回の日記は締めさせてもらいますね。(笑)