実在または潜在する組織損傷から生じる、あるいはそうした損傷に関連して説明される不快な感覚および感情的な経験(国際疼痛研究学会)持続期間が6か月より長く、終わりが予期できないかあるいは予測不可能で持続または再燃し、軽度から強度までの強さがあり、突然または徐々に発症する
(診断指標)
・体重の変化
・言語的または合図による防御的行動、保護的行動、苦悶様顔貌、イライラ(焦燥感)、自分への注意の集中、落ち着きがない(イライラ)、抑うつの証拠
・羅患筋群の萎縮
・睡眠パターンの変化
・倦怠感
・再度身体損傷を受けることに対する恐怖
・人との相互作用の減退
・以前の活動を継続する能力の変調
・交感神経による反応(例:体温、冷感、体位の変化、過敏)
・食欲不振
(関連因子)
・慢性の身体的/心理社会的な障害
(看護目標)
・痛みが軽減したと述べることができる
・穏やかな表情で過ごすことができる
・疼痛を緩和させる方法が理解できる
(ケアプラン)
OP
・疼痛の状況(部位、強さ、症状など)、訴え、動作
・フェイススケール
・時間的知覚の変化
・筋緊張の変化
・自律神経系の変化(発汗、瞳孔散大、バイタルサイン)
・日常生活動作の障害
・炎症所見(血液検査のデータなど)
・睡眠状況
・食事摂取状況
・薬剤の使用状況とその効果
・疼痛に対する認識
TP
・疼痛状況をアセスメントし、医師との連絡調整をする
・医師の指示を受け、疼痛コントロール(鎮痛剤使用)をする
・鎮痛剤使用後の効果をアセスメントする
・安楽な体位の工夫をする
・温罨法をする
・冷罨法をする
・圧迫を除去する(エアーマットなど使用する)
・疼痛部位の安静を保つ
・ルラクゼーション、マッサージを行う
・精神的安定への援助(訴えに対する理解と支持的態度を示す)
・日常生活動作の援助
・気分転換(音楽を聴く、散歩、読書、レクレーションなど)
・適当な訪室をし、声掛けやタッチングを行い不安など表出できる環境を作る
・鎮静剤使用に対する正確な情報を提供する
EP
・疼痛緩和法と気晴らしの治療的活用について家族を含めて説明する