前回【資格や高学歴が仇になるとき(3) 】の続きです。
相手に対しての“おもいやり”とは、相手の心を大切にする姿勢です。ただ優しくするのではなく、相手のことを尊重することです。
資格を取得するためには、その難易度が高ければ高いほど、その資格を持っていることに対する周囲の賞賛は期待できることでしょう。でも、賞賛では飯は食えません。その資格を活用した仕事をして成果を出さなければなりません。同様に高学歴もそうですね。
違法な手段を使わない限り、どちらも自分ひとりの力で手に入れたものですから、それは明らかに他との差別化になります。ですが、それが災いして他の人を差別的視線で見てしまっていると致命的です。資格取得の難易度が高い人ほど、他の人がどのような資格を持っているかに興味が湧きます。一流大学を出ている人ほど、他の人の学歴が気になります。そして、相手の意見を聞くかどうかを判断する。。
色眼鏡を掛けて周囲の人を見てしまっているのです。でも、これでは、相手との心の距離はなかなか近づきません。
まずは、自分が過去にどれだけの努力をしたか、ということは忘れることが大切です。そして、自分と相手を比較するのではなく、相手が今までにどんなことをしてきたのか、何ができるのか、何をしたいのか、という観点を持って相手を観察することが必要です。
そうやって探り始めれば、良いところが見つからない人は稀です。万が一、良いところが全くない人がいたとしても、その人は遅かれ早かれその場からいなくなります。
良いところが見つかったとき、そして、相手がそれを活用して何かをしたとき…「さすが」というセリフが自然と出るのです。
過去の努力や持っている資格、学歴のことを忘れて相手に着目することは、簡単なようでとても難しいことだと思います。それが心の拠り所になっている人は特に…
でも、何かを手に握っていれば、他の何かを掴むことはできません。自分が握っている何かを手放すことで、新しい扉を開くことができるのです。
つづく
