大晦日で、義実家と夫の友達に会う社交行脚は終わり
元旦にディナーを食べに行くって前に宣言したフォンデュのお店があまりにも期待外れだったのよね。
どうやらこのお店、西部、中西部、南部の一部の州とカナダに散らばっているようなので、意地悪いレビューを残しておこうと思う
ただ夫によると、私は遺伝子の変異で美味しいものをまずいと認識する舌の持ち主。ミュータントと呼ばれています
それは、「アメリカだと美味しいレストランを見つけるのが本当に難しい!日本ならそこら辺にある小汚い食堂でも、コンビニの飯ですら美味しいのに!クソが!」といつも文句を言っているからであり、アメリカ料理が大好きな夫には信じられないから。
更にパクチーをはじめ、強い香りを持つ香草系が苦手だから。
でもね、パクチーを苦手とする人は本当に遺伝子変異らしいですよ。味覚受容体の一つである「OR6A2遺伝子」なるものに変異が起きているらしい。なんのこっちゃ。
ブロ友さんのアイディアを拝借して、次の元旦はホテルビュッフェにしたいと1年前から思っていました。
だけどスポケーンには元旦からビュッフェを提供しているホテルがないようで、開いているレストランもごくごく少数。その中でも食べたことのないフォンデュに挑戦してみることに。
この時見たウェブサイトだと少し高級店(=まとも)に見えたし、お祝いプランやデートプランもあるロマンチックな雰囲気のお店、という印象。
この日、夫は義実家に忘れてきた私のバックパック、そしてマリオの実家に置いてきた洗濯物を洗いにまた午前中からちゅっちゅを連れて外出。
フォンデュの予約は18時半からだったので、それまで私はホテルに引きこもってリラックス
私がZARAで買ったダウンジャケット、クマ耳つきのニット帽、手袋をえらく気に入って外出の度にはめたがるちゅっちゅ
エレベーターの鏡で仕上がりをチェック中
2年前はかなり雪が積もっててまつ毛も凍る寒さだったから、雪遊びできるようにスキー用のズボンとバラクラバ、スノーブーツまで用意してたのに全く使わんかった。ズンバによれば今年はまだ暖かいんだって。
夫のジャケットこんなんできるんかい
こんな人が前から歩いてきたら避けるわ。
お店までは歩いて7、8分くらい。
やってきたのはこちら【The Melting Pot】
広くて落ち着いた空間、受付には可愛いらしいホステスちゃん。
フォンデュのお店だから、テーブル真ん中のポットは熱くなるよねぇ。
こんな凶器が置いてあるし、小さなお子さんはどうにかしてハイチェアへ乗せましょう。
でね、コース料理だと2人で130ドルってことだったから、フォンデュのくせに、、、と思って最初はアラカルトにしようと思ったの。でもアラカルトのメインにあたるアントレフォンデュってセクションを見ると、一人前の値段が45〜50ドル。これはコースにしないと損!
でもコースにしろアラカルトにしろ、結局「チーズフォンデュ」「サラダ」「アントレフォンデュ」「チョコレートフォンデュ」の中からそれぞれどんな味のフォンデュにするのかとか、アントレのクッキング法をどうするかとか、いちいち選ばないといけないのよ〜めんどくさ!
慣れてる人は選ぶ楽しさがあるかもしれないけど、初見だと英語を読むのすらめんどくさいうえに、普段料理しなさすぎて材料を見てもどんな味なのか想像ができないわけよ
仕方ないのでサラダとドレッシングは自分で選び、チョコレートフォンデュはダークチョコを使ったやつ、アントレはできればGarden Pot(野菜メイン)が良いけど、、、どうかしら?他のを選んでくれてもいいよ、と夫に委ねました。
これが大間違いよ。
まず野菜メインは嫌だと。
じゃあSteak Lover(ステーキ3種類)にしようとなり、調理法はグリルが良いと提案。そしたら「それは自分で焼かないといけないみたいだよ。めんどくさいでしょ〜」って。
仕方なくCourt Bouillon(季節の野菜ブロス)ってやつにしました。
夫が飲め飲めうるさいので、連日でお酒を飲んでしまった。
ハックルベリーとレモンを使ったマティーニ。これは甘くて飲みやすい美味しいけど、15ドルは高いかな。
サラダも美味しい。ここまでは合格!
いよいよ初めてのチーズフォンデュ。夫が選んだのはシグネチャーのClassic Alpine。3種類のチーズと白ワイン、ガーリックとナツメグを混ぜたもの。
チーズだけじゃないんですね。
背後で聞こえる夫とちゅっちゅの会話
「ヘイ、ダッディぬりえ、ぬりえして良いか?」
「ノー!」
「おー、ごめん。」
「やめて!」
「自分でやるか、、、」
この後更に何回かチーズを小分けに入れてドロドロに溶かし、、、
「はい、用意できたわよ!」ってテーブル担当の若い子ちゃんが言ってくれたけど、すごいアルコール臭、、、これはちゅっちゅにあげられん
チーズ大好きなのに
絶対にワインを入れ過ぎだと思う。
アメリカってさ、カフェの飲み物にしても味が毎回違う。それはみんな量を適当に作ってるから、、、目分量でドバドバ入れてるもんね。
カフェでバイトしたことないからわからないけど、日本だとちゃんと計って作るんでしょうか?それともやっぱり目分量だけど、アメリカ人より丁寧だから毎回同じような仕上がりになるんでしょうか?夫も日本のスタバの方が美味しいと言ってます。
ディップするのはパン2種類、ニンジン、ブロッコリー、セロリ、酸味のあるりんご。
ちゅっちゅにはパンとにんじんだけをそのまま食べさせました
ほんでこれが美味しくないのよ!白ワインの主張が強くて、りんごなんてそのままかじった方が良い。
煮詰まってきたら少しはマシになるかと思ったのに、最後までかなりワインの味が残ってた。チーズを食べたいのに!本当にこれがシグネチャー??
夫に言うと「そんなに強いかな?あぁ、パルはミュータントだから、ワインの味も強く感じるんだろうな」だって!
夫の舌の方がおかしいのでは?食の好みが全く合わないし
そして次に来たアントレでもはや絶望〜
私の嫌いなチキンヌードルスープの臭い、、、インスタントの粉でも入れた?って見た目
ステーキ・ラバーを選んだ割には野菜がどっさり。まぁこれは嬉しいけど、、、マッシュルーム、ズッキーニ、じゃがいも、ブロッコリー。
ステーキ3種、パプリカ、赤玉ねぎ、ラビオリ、アーティチョーク、アスパラガス。
ソース6種類が何なのか説明してくれたけど、どれもこれも不味そうな見た目。
ヨーグルトカレー、、、
しかも各具材の茹で時間はメニューにあるからそれ見てって言われたんだけどさ、「鶏肉、カモ肉、豚肉、野菜は2〜5分」って、幅あり過ぎじゃない?面倒だから全部ドバドバ入れて、適当に食べました
ステーキは、このステーキ大国アメリカでこんなにまずい肉があるのか?と思うほど固く低品質な肉。そもそもステーキを茹でて食いたくないし。グリルが良かった、、、
この野菜ブロスだけでかなりしょっぱいので、ソースは私も夫もつけず。
でもマッシュルーム、ズッキーニあたりはジュワッと出汁が滲み出てきて美味でした。塩味の野菜になったやっぱりGarden Potにするべきだった。
大きな声では言えませんが、唯一安心して食べられたのはチョコレートフォンデュ。
バナナ、フルーツの他にスモア、ワッフル、ライスクリスピー、ケーキなんかも乗ってて罪悪感半端ない。子供は喜びそうだけど
ずっと興味なさそうにしてたちゅっちゅが、ここでやっとこさフォンデュに初挑戦
口をチョコだらけにしてバナナとイチゴだけ楽しみました
いや〜本当、、、サラダとチョコフォンデュしか美味しくないって悲し過ぎたわ
このお店が好きって人がいたらごめんなさいねぇ、、、フランチャイズ展開みたいなので、お店によってまた味が違うのかも。
そしてこの味でこの会計!絶対やだ〜!!
チップは20%以上で提案されてるし、、、シリコンバレーだと通常は18%から。
チーズやチョコを溶かす手間分かぁ?調理したのはこっちだけど。
しかも夫のコーヒー来てないからね。
そのことを伝えると「、、、ああ、コーヒー来てなかったんですね」ってそれだけ言ってレシートを直しに行きました
よほどのことがない限り、自分のミスでも絶対に「ソーリー」を言わないこの国、、、うんざりでございます。
チップだけで32ドル(約5千円)、、、まぁね。文句を言うならこの店に来るなという話。だからもう二度と行かないでしょう
これは雪の降る寒い季節、外を出なくても行き来できるようにダウンタウンの各建物を繋いでいるスカイウォーク。
帰りに歩いてみました
スカイウォークと名付けるほど高くはない
モールの中を通って帰ったんだけど、
ツリーの前に「2024」
日本じゃ見ないよなぁ
最後は後ろ向きで楽しそうに歩くちゅっちゅ