続・大晦日
夫の方は最初に会った時からキアヌ・リーブスにしか見えないのでキアヌ、妻はズンバを教えているのでズンバと呼ぼうか。2人は子供を持たない選択をし、自由気ままに色々なところへ旅に出ては夫婦だけの暮らしをエンジョイしている。人柄は極めてまとも
ズンバはフィリピンとアメリカのハーフ。
ご両親はアンクルダンのようにペンパルとして出会ったらしい。
ズンバは手作りのヴィーガン用キャッサバケーキなるものを持参してくれた。
ずっと2人はヴィーガンなんだと思ってたけど、キアヌが生粋のヴィーガン、ズンバはそうでもなく、キアヌに合わせて365日のうちの300日くらいはヴィーガン食だけど、どうしても食べたい時は解禁するそう。
ヴィーガンに合わせるって、そうじゃない人にとってはかなりきついよね、、、
私には絶対できん。
生きる楽しみが無くなると言っても過言ではない!
まして旦那に合わせてなんてよ〜
キャッサバってタピオカの原料なんですって。
食感がお餅みたいにモチモチしててそれは好きなんだけど、味がちょっと、、、苦手なココナッツが入ってて一つでいいかな、という感じ
ズンバはかなり好きみたい。
「うーん、ヤミー」と言いながら食べ、最後はこの容器ごと「残りは食べて」と置いていった、、、気持ちだけありがたく頂こうすまぬ!
キアヌとズンバは他にもワインを2ボトル、チョコレート菓子、そして小さな紙皿を5枚だけ持参してくれた
取り皿にはできるけどスナック類を入れるには小さすぎるので他の参加者が大きなボウルか紙皿を持ってきてくれることに期待、、、!
次に来たのは前記事で紹介したマリオとその彼女。彼女はスフィアと名付けようか、、、あの夫が「まるでスフィア(球体)のような身体で心配になる」と言うくらい身体が大きい。身長も高い。
お次はベースメント・ピーポーでシングルのレーザー。
レーザーは夫の友達として初めて紹介された人物で、その時にリバーフロントパークを3人で歩きながら見所を教えてくれた。
いつもニコニコと優しい笑顔をして会話もまとも
私の中では非常に安心感があって好感度の高い男性
それなのにまだシングルで女性の気配もないということは、、、まぁ何かあるんでしょう
レーザーの面白いところは、いつ確認しても学生のままってとこそれだ
おじいちゃんがお金持ちで、孫のためにたくさんの教育資金を積み立てていたらしい。そのお金を使って勉強を続けている。
今はアリゾナ州でレーザーに関する何らかの研究をしているとのこと。本名じゃないよ
レーザーがね、
「僕の住む街に遊びにおいでよ。ちょっと街から離れると天の川が見れるくらい星が綺麗なんだよ」
だって〜!
私の大好物、それは星空
しかも他にも国立公園だったり幾つか観光スポットを案内してくれるって
正直移住の準備で頭がパニック状態だけど、行かない手はないでしょう!こういう機会でもないと夫はなかなか動かんのだから
夫がレーザーと日程調整中。楽しみだ
そしてレーザーとほぼ時を同じくして義父とトミー(義妹の次男)、自閉症の義弟が3人揃ってやってきた。
やはりこのメンバーか、、、夫は義妹とその旦那も誘ったと言うが、来るはずがないわな。
「駐車場が見つけられないと思うから」という理由でパーティー直前に断りの返信が来たらしい。他のみんなは無事に来れてるし適当な言い訳だけどね。義父たちと一緒に来ればいい話だし。でも無視されなかっただけマシかな?
義妹の長男のJはまたガールフレンドのところだと。
自閉症の義弟はこの日もいつもの悪臭を放っていた。
ホームレスの臭い、、、お風呂に入っていないうえにお漏らしをしたズボンを数ヶ月洗ってないような臭い。
誤解のないように、、、義弟は自閉症の特性で不潔にしているわけではありません。ただただ本人の性格及びあの義実家で育ったゆえのこと
参考文献↓
私は上着を預かる役目だったので、義弟のジャケットを受け取る時に鼻呼吸を止めた。
トミーはいつもの如く、ジャケットは脱ぎたくないらしい
そのまま義弟と義父、レーザーのジャケットをクローゼットに持って行こうと思ったのだけど、視界の端でズンバとスフィアの顔が引きつったのがわかった。
その時に夫が日本語で静かに言った。
「ヘイパル、、、弟のジャケットだけはみんなのものと別にした方がいいと思う、、、臭いが移るから、みんな嫌だと思う、、、」
!!!
確かに
私も配慮が欠けていた。クローゼットなんて密室空間に義弟のジャケットを保管するわけにいくか!
でも、他にハンガーをかけられそうなところなんて無いんだけど、、、はて困った。
悩んだ末、私はここに掛けることにした。
花火を見る時に義弟がこれに気づいたら何て思うだろう、、、自分のジャケットだけ、なぜかここって。
まぁ仕方ないよね、、、
理由は聞いてくれるな、察してくれ
再び続く