チェジュ島2日目
この日、私はたいして眠れずに5時半には目が覚めた。
この後チェジュ島から離島の牛島(ウド)へチャーターカーごと、ドライバーのコウさんごとフェリーに乗り込んで移動する予定になっていて、ウドからチェジュ島に戻る最終のフェリーは18時。
とはいえ最終の便は混むだろうし、万一台数制限で乗れないとか乗り遅れたなんてなったら大変なので、もう少し早めに帰らなくちゃだよなぁ・・・
島のどこを回るか、どこでご飯を食べたいか絞っておかないとコウさんも困るだろうし・・・そんなことを考えながらもう一度ウドのリサーチをすることに。
7時半頃、姉1から「シャワー出せないっておかんに呼ばれて目覚めたところおかんが出たら準備始めるね!」とLINEが来る。
9時にはコウさんがホテルの入口まで迎えに来ることになっているので、早く合流して朝食を食べたいのが本音。
なにしろこっちには2歳児がいるし、時間がかかるに決まってる。
おかんが私たちの部屋に先に来たので、私と夫、ちゅっちゅ、おかんの4人だけで先にホテル最上階のカフェへと向かうことに。この時8時20分くらい。
ただこのカフェ、朝はビュッフェしかやってなかった基本は事前支払い制だけど、その場での支払いでもOKだそう。
時間がないから割高だな〜と思いつつも、夫がここで食べようと言うのでそうすることに。
姉に電話をかけ事情を説明。
のんびりマイペースの上にご飯を食べるのが異常にゆっくりな姉にビュッフェは向いてない。
8時30分、姉2よりクマが目覚めたスタンプが送られてくる。ようやく起きたようだ。
ビュッフェの内容は今ひとつという感じで、私が取ったのは小さなパンやパイ、ポテトサラダ、トマトとモッツァレラチーズ、ヨーグルトくらい。
その後納豆を見つけたので納豆ご飯にしたのはいいけど醤油が見つけられなくて、時間もないからそのまま食べた。
ご飯に合うおかずが一つもなかったし、調味料抜きの納豆だけで食べるってきついわ〜
ホテルのビュッフェといえば日本でもアメリカでもスクラブルエッグやソーセージ、ベーコンなんかがあるイメージだけど、そういうのが無かったんだよね。魚もないし。たまたまかなぁ?チェジュ島っぽいメニューを少しは期待したんだけど
デザートもしょぼかったな〜フルーツとヨーグルトくらいしかなかった。
杏仁豆腐とかプリン、ケーキ類をついつい期待しちゃうんだけど
ということで、「ビュッフェはたいしたことないよ」と姉どもに連絡。
「ちゅっちゅにバナナあげようか?」と差し出すおかん♡
8時40分、写真を見た姉1が「パンはテイクアウトできるの?腹減ったんだけど」
私「(ホテルのすぐ隣にある)パン屋は?ビュッフェの持ち帰りはできねぇべ」
姉1「買いに行きたいんだけど、韓国のお金が切れてる」
*クレカも持っていない
私「A(姉2、姉1と部屋が隣同士)、お金あげてー。8時55分、エントランス集合」
でもその直後、
姉1「今Aの部屋にヘアアイロン届けに行ったんだけど、M(姪っ子)はまだ寝てたぞ。部屋もまだカーテン閉めっぱの真っ暗で、Aが早く起きろって叫んでた。大丈夫なんだが」
こっちからすると、どっちもどっちだどもな!
姉1「Aの部屋はバタバタしてたから、うちはもう朝飯諦めた〜飛行機眺めてるわ・・・」
私「わいー!22階まで来れる?コウさんに頼んで待ってもらうから、その間にパン買う?」
姉1「うん今行くわ〜」
姉1はビュッフェ内に立ち入れないので、エレベーターすぐ横のビュッフェ入口で待ってたのになかなか来ず、「まだ?エレベーター乗ったら教えて」とLINEを送った。
次いでコウさんに遅れる旨を連絡したんだけど、この返信がウケるというか、可愛いと言いますか
「はい」がなぜかいつも「Hi」、「〇〇」は「OK」って言いたかったのかなぁ
で、この後・・・
なぜか私たちのテーブルに現れた姉1。
私「え?!なんで入れたの?お金持ってないんだよね?」
姉1「なんか通してくれたんだよね〜。男の人が韓国語で何か言ってくるんだけどわけわかんなくて、『家族が中にいる』ってジェスチャーつけて説明してたりしたら『まぁいいですよ、中に入ってください』ってな感じで通してくれたのもしかしたら、トイレで途中で抜けた人って思われたのかな〜?ま、そんなわけだから、ちょっと食べてっていいよね?
」
前回のブログで姉は8時50分に現れたと書いたけど、LINEの内容を読み返してみたらもっと遅かったことが判明。
9時ギリギリに現れて堂々と無銭飲食をした姉1。我が身内ながらすごい神経よね・・・
ま、通してくれたのは向こうだし、ちょっとくらいいいかと私も目を瞑った。10分でかきこんでもらった
済州島四・三事件
コウさんに遅れたことを謝り車に乗り込むとこう言った。
「いいんです、いいんです。それより、ウドへのフェリーですが今日はこの強風でしょ?今止まっちゃってるんですわ。私電話して確認したんですがね、いつ再開するのか見通しが立たないって言うんですよ。だからもしかしたら今日はフェリー出ないかもしれない。風が落ち着けば午後から再開するかもしれないんですがね」
マージーかー!!!Bad Luck
島だものね・・・強風で船が出ないってことはまぁまぁあるらしい
後で再開することに望みをかけよう!電話してくれてありがとう、コウさん。グッジョブよ
実はウドへ行く前、一つだけ行ってみたいビーチがあったの。
それは三陽黒砂(サムヤンコモンムレ)ビーチ。
火山の噴火によって作られた玄武岩の細かい砂のビーチ。
キラキラと光る黒い砂浜が見られるらしい!!
フェリー乗り場のある港まで行く途中にあるし、夫も黒いビーチは見てみたいと言うので連れ出すことに成功
40分ほどで到着したんだけど、移動中コウさんが「この後、10時になったらサイレンが鳴ります」と。
そして、チェジュ島で起きたある悲しい事件について教えてくれた。
数万人にも及ぶチェジュ島民が大虐殺されたというなんともショッキングな話で、Wikipediaにも載ってるけどこちらの方がわかりやすいかな。ただ、内容や写真がなかなか過激なので、読んでも平気という方だけどうぞ・・・
たくさんの島民がチェジュの海に沈められたという話も聞きました。
およそ70年前のことだから、そんな大昔じゃないよね。年配の方の中には、当時のことを覚えている人だっているはず。
4月3日が国家追悼日に指定されたのは2014年のことで、驚くことに韓国人でもこの歴史を知る人は少ないんだとか。
そんな貴重な機会にチェジュ島を訪れることになるとは・・・
韓国人同士で血を流した事件かもしれないけど、日本は敗戦まで韓国を植民地化してたし、その後韓国が独立国家になるまでの数年はアメリカが支配下に置いていたわけだから、私も夫もやっぱり考えさせられるものがあった
ちなみに当時たくさんのチェジュ島民が日本にも亡命したんだって。だから日本にいる韓国人のほとんどはチェジュ島出身なんだってコウさんが言ってました。
これは、へぇ〜!ですよねぇ
黒砂のビーチ
そんな話を聞きながら辿り着いた黒砂ビーチだけど、強風というだけあって寒い!!
まだ外を歩く機会がなくこの風のことを気にしていなかった私は、ここでもまたちゅっちゅに砂浜を歩かせようと思ってビーチサンダルを履かせてしまった
服は2枚着せてたけどね・・・体感温度が低いので、ここを歩いてるうちからぐずり出してしまった
ビーチはというと、砂浜の乾いた部分を見た時はあまりわからなかったんだけど、ジャジャーン
本当に真っ黒〜!んでもってツヤツヤ〜
この黒砂は鉄分が豊富で、神経痛とか関節炎に効くと言われてるそう。
毎年夏になると、観光客が砂風呂を楽しむんだって
私も相変わらず手指がこわばるし肩も痛いからいっそのこと埋まりたかったけど・・・低体温症になるわな
レインコートも着せてみたけどやっぱりぐずるちゅっちゅさん・・・となだめる姪っ子
ちょうどこの時、10時のサイレンが鳴った。
目を閉じてみんなで黙祷。
で、寒さの限界だったので早々と車へ戻ることに・・・
ここでの滞在時間は10分よ
粒子の細かいサラサラとした砂。温かい砂浜に埋まったらきっと気持ちいいんだろうなと思う
チェジュ島のビーチの中では比較的まだ知られてなくて、観光客も少ないらしいですよ
次の目的地、世界自然遺産の溶岩洞窟へと向かうことに
ここはウドからの帰りに時間が余ったら行きたいと思っていたスポットなんだけど、なんせ歩かないといけないので夫はここで脱落
待機していたコウさんの車に乗り込んだ我々よりも早く、自分でとっととタクシーをつかまえて去っていきました・・・その姿に爆笑する姉ども
「あの行動力、すごいわ」
「どこでも生きていけるな」
そう感心してた
まだ10時だったんだけどね・・・ここまで観光<ゲームの人ってそうそういないだろうな。希少種。