この日の正解は、きっと「ガールズツアーデー」と称して夫とちゅっちゅペアとは完全に別行動にすることだったのかもしれない。
だって韓国に6泊している間、夫が私たちと1日最後まで行動を共にした日は0なのだから
旅費だけ出してもらって後は自由にさせとく。これがみんながハッピーになる道だったかもしれない
時間を守らない、協調性がない、口を開けば文句ばかり言う姉どもと、単独行動ばかりとる観光嫌いの夫。
でも決してこやつらだけが悪いわけじゃない。私にも落ち度はあった。こやつらとは呼べせてもらうけど
反省は3つ。
①初日から感じていたことだけど、やはり下調べ不足。もっと事前に調べておくべきだった。
②どこで何をするのか?最低限の情報の共有をするべきだった。
③トラブルが起きた時、結局頼りになるのは夫。夫のことをもっと信頼するべきだった。
ナイトクルージング
漢江(ハンガン)とは、ソウルを南北に分けるように流れる大きな川のこと。
このハンガンでナイトクルージングツアーを入れていました。
青く囲った部分が汝矣島(ヨイド)。ヨイドはハンガンの中洲部分で、この島に遊覧船の船着場があります。(赤矢印)
このクルージングツアーもコネストで申し込みました。
ハンガンにはたくさんの橋が架かってるんだけど、その中の1つ盤浦大橋(パンポデギョ)では月光レインボー噴水ショーというものが楽しめます。こんな感じでなんとも美し〜い
韓国観光公社より
世界最長の橋梁噴水としてギネスに載ってるんだとか
ただこのショー、冬季は開催しておらず4月からのスタート。
私たちは4月2日からチェジュ島に行く予定で、ソウルに戻る日の午後からは雨予報
雨だと噴水ショーは中止になる可能性もあるとのこと。
だから行くとすれば4月1日の土曜日のみ。
「ソウルのキレイな夜景が見たい、噴水ショーも素敵、クルージングなんてできたら最高!」という姉1の願いを叶えるため、どうしてもこれは押さえたかった。
(本当はビュッフェ付きのクルージングが良かったらしいけど、2歳児連れてそれは無理)
噴水ショーが解禁になる4月いっぴの土曜日だから絶対混むだろうな〜とは思ったけど、毎日毎日予約の受付が始まってるかコネストのサイトをチェック、韓国へ行く日の前夜になってやっと申し込みができました。
クルージング自体は19時半スタートだけど、チケットの引き渡しは18時50分とだけ案内に書いてあったんですよね。
何時まで引き渡し可なのか?何時から乗船開始なのか?がわからなかったので、絶対にその時間に遅れたくない。
ソウルの地下鉄はとにかく歩く!
ベビーカーを使いながらの乗り換えは特に大変で、どのくらい時間がかかるか読めなかったので17時半には会賢(フェヒョン)駅を出発したかった。
でも諸々の事情で20分遅れで出発・・・
この20分が命取りに
いざ、漢江へ!
地下鉄アプリでフェヒョンから船着場最寄りの汝矣(ヨイ)ナル駅までの行き方を調べるとして、最良のルートは何だろうか。
私は特に何も考えず、検索して最初に出たこのルートで行くことにした。
1駅移動して乗り換え、を2回繰り返すルート・・・
やっと着いたけど
ヨイナル駅には18時40分頃到着。
駅から船着場までは10分歩くとあったので、走らないと絶対に間に合わない!
もし遅れたせいで全員船に乗れなかったら・・・気持ちばかりが焦る
なのに・・・なのに・・・ホームから出口に出るまで、3回もエレベーターに乗るってどういうこと〜?!
マージイラついたわよ。
最後のエレベーターには本当に参った。
遅すぎる
斜めに上がったり降りたりする珍しいエレベーターで、何しろ遅かったので動画を撮ってみた
急いでる時にこれは腹立つべ〜?
30秒の動画でまだ辿り着かないんだから
あ、そうそう、ソウルのエレベーターの扉は笑っちゃうくらい閉じるのが遅いんですよ
どんなに「閉」ボタンを連打しても、追加で10人くらい乗ってこれるんじゃない?くらいのレベルで閉じるのが遅い。
だから、途中の階で止まっても満杯で誰も乗り込んでこれない時とか気まずくてね
姉1「なんでこんなに遅いの?これじゃー韓国から日本に旅行来た人、閉まるスピードが早すぎてみんな扉に挟まっちゃうじゃん!」
・・・爆笑
その頃夫から送られてきた写真。
イライラしてたけど、夫の余裕ぶりに笑ってしまった
これを見ると韓国では右側に立って並ぶんですね。
で、地上に出てあーらびっくり!!!
すっっっごくキレイ!!!
桜並木が遠くまで並んで、満開だったの
でも出口を出たところからものすごい人で、身動きが取れない・・・その上みんながどこにいるのかわからない
私とみんなで出口が別だった・・・といっても交差点を挟んですぐ隣にあったんだけどね。人出がすごいので交通規制の警察が何人かいました。
とにかくみんなと合流するまでにまた余計な時間がかかり・・・私は18時50分までに行かないとチケットが貰えないと思ってたからこの時かなり焦ってて、「先に走ってチケット貰ってくるから、こっちの方向についてきて!ターミナル2で会おう!」とみんなの間を叫びながら走り抜けました。
すっごくキレイだったんだけど、写真を撮る余裕なんて全くなし。
夫が道中ゆったりのんびり歩きながら撮ってた写真ならある
みんな夜景を見るために集まっているのか、広い公園内でキャンプしてました。
すごい数でしょう?
この左にハンガン、右に桜並木が並んでる感じで、この公園は本当に素敵だった。
なんでもっと事前にリサーチしなかったんだろう?
知ってたら南大門市場はすっ飛ばしてでも早めに来てたと思う。
もっとゆっくり景色を見たかったなみんなと笑いながら「キレイだねー」なんて言いながら歩きたかった。
なんせこの時の私はベビーカーを押しながら10年ぶり以上の全力疾走をしてこの道を駆け抜けた。
そのスピードたるや、グーグルが自転車と勘違いするほど
本当はベビーカー抜きで行きたい気持ちもあったんだけど(というか家族の誰かが「私が押すよ」って言え!誰も言わん)、ベビーカーの前に進む推進力を利用したかった、という気持ちもある
でも、やっぱり預けるべきだったね。
私は詳しいチケット引換所の場所がわからないまま、夢中で走っていた。
なんせコネストから来た案内メールがこれよ。
これだけ見ると、「あ、なるほど〜ターミナル2の手前に券売所があるんかな?」と思わん?
そう思わん?
まさかこの地図をズームして、ここまで見ないといけないとは思わなかったわけよ。
券売所の正確な位置がわからず走り出した私、
「クソが!だから急げって言ったのにどいつもこいつものんびりしやがって!信じらんねぇ!」
暴言を吐きながらターミナル2に到着。
この時点でもう虫の息。鼓動がやばい。酸素足りない。
無駄に桟橋など渡りたくない。
でも見渡した感じ、券売所があるようには見えない。
少し離れたターミナル1を見ると、ターミナル手前に白い建物が建ってて、そこに長蛇の列ができていた。
あれか!!!
なんだよ、コネストの案内にあった地図は正確じゃないじゃんか
そう思いながらターミナル1まで走る。
ここの眺めも写真を撮りたいくらい素敵だったんだけど、そんな余裕はなく、泣きそうだったわ
そしてターミナル1に着き、桟橋を渡るも・・・まさかのトイレだった〜
トイレに人が並んでただけ!!
一応ターミナル内を見たけども、それらしき場所がない・・・
やっぱりターミナル2か
再び走って戻る
それなりに離れてますからね。
ターミナル2に到着し、今度は桟橋を渡って中まで隅々見たけど、やっぱりない
そこら辺にいた女の子2人組をつかまえて英語で聞いてみる。
伝われ!と思いながら・・・
「すみません。チケット売り場はわかりますか?」
「・・・チケット?」
ターミナル内にいる人はみんな乗船客だと思ってたんだけど、そうじゃないみたい。
ただ船を見たり食事をしてるだけの人もいたのかな。
「クルージングのチケットがどこで貰えるか、わかりますか?」
「あー・・・レフト」そう言って左に指を指す。
「レフト?外を出て左にあるんですね?」
「メイビー?」
怪しいけど、信じるしかない!
ところがターミナルを出て左を見るも、そこにはターミナル1しかない。
絶対に他の建物はない。
*チケット売り場はターミナル1と2の中間にあり、ターミナル2から見ると確かに左側。でも階段を登った少し小高いところにあり、すでに18時50分が過ぎて必死な私には見えていなかった
「ふざけんなよコネスト〜!正確な場所を教えとけや!!」教えてたけど
周りから見ると、すごい剣幕でぶつぶつ何か言いながらベビーカーを全力疾走で押す変な女。
再びターミナル1に到着。2往復目よ。
・・・ない!ない!
な〜い〜!!!
桟橋にいたその辺の親子をつかまえ、また聞いてみた。もうこの時の形相は必死すぎて怖かったことでしょう
「すみません!クルージング用のチケット売り場はわかりますか?」
無言だけど「あそこですよ」と言いたげに指を差したその場所こそ!!!
これだ〜!!!
TICKETって書いてあるからすぐにわかった!こんなところに〜!!
「本当にありがとう!!!」そう言って再び走るも、目の前には階段しかない
かなり遠くにスロープがあるけど、そこまで行く時間も酸素も足りなかったので、草の生えた坂をベビーカーで駆け上がるという最後の拷問に耐えてきた。
もう締め切ってるんじゃないかという不安は常にあったけど、普通に大丈夫だった。列に並びながら私はやっと心から安堵し、息を整えることができた。
その時に来た夫からのテキスト。
「ここで合ってる?」
ターミナル2で会おうとは言ったものの、正確な場所は知らなかった夫。
私がぐいぐい進んで見えなくなったからか、自分で調べてここ?と聞いてきたのだった。
無事にチケットを受け取ると、乗船開始は19時20分だと
それさ〜コネストの案内に書いてほしかったわ。
「チケットの受け渡しは18時50分より開始。乗船開始は19時20分からです」と書いててくれれば、こんな必死になって走らなくて済んだじゃない?30分も猶予があるんだから。親切じゃないなぁ。
ま、普通なら自分でももっと情報を調べるんかな?チケット売り場の場所とか
夫に電話をして「右に見えるチケット売り場に来てくれない?階段しかなくてターミナルまで行くのに大変だから、ベビーカーを運ぶのを手伝ってほしい」
夫はAll right!と。
でもまた電話が来て、「ヘイ、ごめんよパル。すっごい疲れてて・・・そっちまで登れない」
だと
はあぁぁぁ〜?!
疲れてんのはこっちだっちゅーの!!!
なんのためのその巨体だ!!!
この時19時10分で乗船開始まであと10分しかなかったのでね・・・遠くのスロープまでまたベビーカーを押しながら走り、ターミナルまで戻りましたよ。
本当〜にドッと疲れた
しかも後で夫がこの写真を撮ってたことが判明。
右に見えるのはハンガンとターミナル2。
つまり、私に「疲れてそっちに行けない」と言ってきた時の写真。
一人でひょうひょうとセルフィーかい
次回予告
とにもかくにもミッションは成功。なんとか乗船することはできた。
こんなに頑張ったのに・・・この後私は、船の上でロマンチックなソウルの夜景を見ながら夫と夫婦喧嘩を繰り広げた。
「り」の文字が頭に浮かんだ。