前回のブログで、夫の生み出した歌舞伎マンをご紹介しました。
落書き好きの夫の作品をもう一つ。
これは見ての通り日本から持ってきた鎮痛剤ですね。
ある時フタを開けてみたら、このイラストが描かれてて笑ってしまったのを覚えています
これは夫用に数年前に買った薬で、私は鎮痛剤を使うことがほぼ無いのでまだ家にあったんです。
(お腹を下してても腹痛にはなりません。歯痛には耐えるのみ・・・)
で、私は当時からずっとこのイラストがフルーツゼリーって意味で、隣のおっさんは夫の似顔絵だと思ってたんです。
薬だけど、フルーツゼリーだと思い込みたいのかなって
昨日、「そういえばこんな落書きもしてたね〜fruits jelly(フルーツ ジェリー)」って話を夫としてたら、
「fruits jellyじゃないよ、fruit jellyだ。fruitsという言葉は存在しない。そしてそれはFruits Jerryだよ。(LじゃなくてRの発音)」
そう、初めてこの男性がFruits Jerryという名前だと知りました
私がフルーツ、フルーツって間違って使うから面白くて書いたそう日本だとフルーツだもの!
ここからは英語のお勉強です。
実は、果物を意味するフルーツは英語だとfruit。複数形のSがつかないんですよね〜。
これ、日本人の感覚だとSをつけたくなりません?
そもそもフルーツという呼び方をするし、りんご、バナナ、桃、ぶどう・・・数えられるじゃん!みたいな。
でも夫に名詞の可算名詞/不可算名詞の話をすると、うんざりされます。
ネイティブはこの名詞が数えられるかどうかなんて気にして話してないよって。
で、それ以上の説明を求めるとI don't knowって言われるから行き詰まるという
fruitはあくまで果物を総称する単語であって、個々の果物には固有の名前があるから、ってことなのかな。
ちなみにfruitを辞書アプリで調べると、
fruitは【不可算名詞】
種類には【可算名詞】
(例)
The apple is a fruit
which ripens in the fall.
(リンゴは秋に熟す果物である。)
Apples and oranges are fruits.
(リンゴとオレンジは果物である。)
種類をさす時以外はa fruitは不可。
ほら!こういう時にaを使うみたい、と夫に確認しても、「それはおかしい」と一蹴。
The apple is a type of fruit which ripens in the fall.
a type ofをつけろとのこと。
こういう感覚ってさ、勉強してどうこうじゃないよね〜英語を使って育ってきてないと身につかない感覚だわ
そして似たような単語、他にもあるよね。
fishとかbreadもそう。
日本人的感覚からすれば(私だけだったらどうしよう)、魚にも種類がたくさんありますよね。
しかも明確に1匹(1尾)ずつ数えられるじゃん!って。
パンだって、食パン、あんぱん、カレーパン(マン)・・・I like breadsって言いたいわ!
でも
I had a slice of toast.
(トースト1枚食べた。)
先ほどのa type ofと同じように、 a slice ofやa piece of 〇〇になるんですよね〜。
紛らわしいよな〜大体、なんでdogsは言えてsheeps(羊)はダメなん?
ま、外国の方からしたら、日本語にもそういう???な表現はたくさんあるんでしょうな。
そして説明を求められても、論理的に答えられる人はそうそういないでしょう・・・夫が説明を拒む理由もわかる。
マーク・ピーターセンの著書の中に、chickenとa chickenの違いを説明している部分があって、大学の時に面白いな〜って思ったことがあります。
I ate a chicken.
この言葉を聞くと、ネイティブは相手が鮮血にまみれながらニワトリを一羽丸々食べてる姿が思い浮かぶそう
「私はニワトリを食べた」という意味になるんですね。
「チキンを食べた」と言いたければ、I ate chicken.
つまり不可算名詞として扱わなければならない。
ちなみにチキンだけじゃなくてターキーやカモなども含めた鳥肉全体を表す時はpoultryとなる。
このpoultryという単語、私アメリカに来てスーパーのお肉コーナーで目にするまで知りませんでした
言葉って面白いですね。
世界のたくさんの言語がそれぞれどんな風に形成されていったのか、非常に興味深いです。
夫の落書きから発展してこんなことやあんなことまで考える思慮深き暇人、パルでした。