だぁめなんだよぉー!!
ROBOT魂 ウイングガンダムゼロレビュー
「新機動戦記ガンダムW」より、後半の主役機・ウイングガンダムゼロがロボ魂で登場。 先に「EW版」(いわゆるゼロカスタム)が発売していますが、こちらはTV版デザインでの立体化。
劇中ではカトル・ラバーバ・ウィナーによって製造された機体。「ゼロシステム」という特殊な装置を搭載しており、状況に応じた対処法や未来をパイロットの脳に直接伝えるもので、いわば勝利するための行動をパイロットに伝えるというもの。そのためパイロットの意思に反した行動なども選択する。その際は幻覚のようなものを見てしまいパイロットの精神に不可を与えるという危険なシステム。 デュオが「こんなものが人間に扱えるもんか」とこぼすほど。
このシステムを用いてEW最後までの間戦い抜いたのは主人公ヒイロ・ユイのみ。
昨今ではウイングゼロといえばEW版の方がすぐ連想されるほどあちらが浸透されていますが、私はこのTV版の方が好きです。
ガンダムの完成品はあまり買わない主義だったんですが、ただでさえ珍しいTV版ゼロの立体物でしかも可動フィギュアで出来も可動も良好、それにどうせ当分プラモ化する予定もないんだろうなということを考えたら買わずにはいられなかったw
パッケージ裏の「完璧な勝利を導く可動」というゼロシステムを意識した謳い文句が素敵。
ヒロイックなプロポーションでカッチリとした出来。
さすがにかつてのMIAシリーズなどとはわけが違いますね(笑) フロントアーマーやヒザなどの一部はホワイトとライトグレーのツートンカラーにアレンジされています。ガンプラのRGみたいですね。
ロボ魂のガンダムタイプの商品はもれなく顔の仕上げがイマイチになってることが多いというイメージでしたが、今回のウイングゼロはそんな不安を感じさせない出来になっていると思います。
個体差で顔の位置がズレているものもあるみたいですが、私のはまっすぐとりつけられていて特に問題なさそうでした。(ものすごーく若干、目の塗装がズレてはいますが;)
しかし胸の球はクリアーパーツに置き換えたくなってしまう・・・
可動。
射撃ポーズが決まるように肩の引き出し機構や腰の屈みがとれるようになっています。 本体の大きさはガンプラで言うところの1/144スケールにほぼ近いですが、下手すりゃそこらのガンプラよりもよく動きます。
特に1/144のウイングゼロを組んだことある人は感激するのではないだろうか。
付属品。
台座などは付いていません。
ギミック。
肩のバーニア展開が再現されていますが、さすがにビームサーベルラックまでは開かないようでした。(肩上部の白い部分)
マシンキャノンは差し替えで再現。砲口が開いてないですが(笑)
羽根は差し替えなしで展開可能、基部や接続アームがフレキシブルに可動し、引き出し機構も組み込まれています。 余談ですがこのウイングゼロの羽根は一部では「虫みたい」と言われ好みが分かれているデザインになっていますが、展開すると「W」の文字になるようにデザインされていたりします。こういう遊び心も面白いですね。
シールド先端の伸縮機能も搭載されており、カトルが使った「幻の一発」も再現可能。
主要武器のツインバスターライフル。
ほどよい大きさに造形されており迫力も抜群。 もちろん分離可能です。
グリップの収納はもちろん、前後にスライドさせて位置を調節できるようになっています。 さらに両手持ち専用の手首が付属されているのでより自然に構えさせることが可能です。
スタンド接続用の補助パーツも付属。背中に取り付けます。(かなり外れやすいですが;)
ライフルとシールドを外した状態。
サブタイ画面っぽく。アレ後半になったらゼロに代わるかと思いきや最後までウイングのままでしたね。
もっとも本編での扱いが散々だったからそのくらいは・・・ねw
降☆臨。
メインパイロットは主人公ヒイロ・ユイですが、最初のパイロットはブチ切れたカトル君でした。 そのあまりの暴れぶりにさながら悪役のような印象を強く残す活躍。
実はガンダムパイロット5人とゼクス、一部のOZ士官など、多くのキャラクターに操縦された経験のあるビッチシリーズでも珍しいガンダムなのです。
いやはやトロワの言葉を借りるならまさに「このガンダムは最高の出来」であります。 この時代にここまでの可動ゼロを手に取れるだなんて。
「だぁめなんだよぉー!!」や「こんなものコロニーに必要ないんだ・・・」と観覧車を破壊するシーンも再現可能です。
1/144観覧車とかないのかな。
「怖いんだね?死ぬのが・・・。だぁったら、戦わなければいいんだよ!!!!」
怖いのはアンタだ。・・・はさておき、このローリングバスターライフル、実はカトルの技だったりするんですよね。 昨今のゲームでも上記の技名で再現されることも多く、ヒイロが使っていたかのような印象を受けますが、ホントはカトルのみが使用。
水平に広げて撃つ、というだけならバンクシーンでよく使われたんですが、そのまま回転したのはカトルだけなのです。
ゼロシステムによる幻覚に初見で打ち勝ったのは五飛だけだったりします。 トロワの場合はこれのおかげで記憶を取り戻したりなど、まんざら役に立たないわけでもないらしい(笑)
ヒイロはゼロの他にエピオンに乗った時もおかしくなちゃってましたね。あいつの場合はゼロシステムにやられるともれなく吐き気を催すらしいw
EW版でも印象深い両手持ちでのシューティングポーズ。
ビームサーベルももちろん付属。
ビーム刃は別パーツとなっており取り外しも可能。
通常の持ち手の他に「突き手」状の専用手首も付属しています。(右手のみ)
「未来は見えているハズだッ!! ゼクスッ!!!!」
エピオンとの決着のシーンも再現できます。 ・・・で、エピオンはまだですか。
本商品ではネオ・バード形態への変形も再現可能となっています。
変形のためには腹部と脚部の差し替えパーツを使用します。 脚の変形は独特ですもんねぇ・・・1/144プラモではよく再現できたモンです。(見栄えは犠牲になったとはいえ)
上半身など、その他の変形は差し替えなしで変形可能。 シールドへのバスターライフルの取り付けはシールド側のジョイントを引き出します。
というわけでこちらがネオ・バード形態。
設定上羽根に内臓されている「ウイングバルカン」は展開ギミックのためのヒンジの影響でオミットされています。
バード形態用のスタンド補助パーツもありますがやはり外れやすいです(笑)
さて、このネオバード形態、説明書上では羽根は↑こういう状態になるよう指定されているんですが、何かこう、熱く激しく違和感を覚えます。
そこで、左右の羽根を外して取り換えてみました。
そして再度変形。うん、これだよこれ!!(スラスターの位置の変化に注目) 同機体のガンプラでもさんざん目にしてきた部分なので、こうでなきゃ落ち着かないw
あえてだったのか、それとも組み立て時のミスだったんでしょうか・・・?
個人的にはウイングガンダムのバード形態ほどの印象は薄い気がします^^;
放送当時はプラモなどでもよくこの脚部だけ変形させて「こうそくけいたいじゃ~」とか言って遊んでた記憶が。
「任務・・・了解・・!」
「俺は・・・俺は・・・俺は・・・・・ 俺は死なないぃッッッ!!!!!」
TV版ラストシーンより。 バスターライフルお届け役のアルトロンガンダムは10月発売予定。
テッテッテッテッテッテレッテッ♪
「やったなぁヒイロ!」→うn
「フン、当然だ」→うn
「フッ、大した男だ」→うn
「今、わかりました。宇宙の心は、彼だったんですね!」→???
カトル君、まだゼロシステムの後遺症が・・・(違
以上、ウイングゼロでした!
実はロボット魂はガンダムタイプどころか商品シリーズ自体、エヴァ以外で初めて買ったのですが、このウイングゼロは作品への思い入れも含めて大変満足する出来となっていました。
そもそも立体化される機会の少ないからということもありますが(笑)、プロポーションや可動・ギミックなども素晴らしい内容。 これはオススメしたくなる商品です。
ガンプラのように墨入れなどを施せばもっと化けると思われます。
これに続いて8月にはリーオーが、10月にはアルトロンガンダムが発売を控えています。そちらも楽しみ(特にリーオー)ですが、ライバル機であるエピオンにも早く登場してほしいところですね。